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ルール違反のレイブンズに2日間の練習禁止処分

2018年06月07日(木) 11:49


ボルティモア・レイブンズのヘルメット【Paul Spinelli via AP】

ボルティモア・レイブンズがCBA(団体交渉協約)によって定められたオフシーズンワークアウト規定に違反してNFLからの制裁を受けた。これはここ3年で2回目の出来事だ。

リーグの広報担当であるマイケル・シグノラは現地5日(火)、レイブンズが詳細非公開の違反によって今週に実施されているOTA(チーム合同練習)の残り2日間を練習禁止とする処分を受けたと発表した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは情報筋の話を元に、レイブンズオーナーのスティーブ・ビスコッティとヘッドコーチ(HC)のジョン・ハーボーに対して、それぞれリーグから10万ドル(約1,100万円)と5万ドル(約550万円)の罰金が科せられたようだと報じている。

レイブンズによる今回のCBAプロトコル違反を最初に報じたのは地元紙『The Baltimore Sun(ザ・ボルティモア・サン)』だった。チームが発行した声明の中でハーボーHCは、OTA開始早々の“パスカバレージ時の接触”によっておとがめを受けたと説明している。

「われわれはCBAのパスカバレージ規定に関してミーティングでかなり強調し、彼らにはフィールド上で規律を守るよう教えていた。そのプロセスの中ではベテラン選手とともに他のチームからレイブンズに移籍してきた新たな選手をプロセスに含め、彼らの理解やアイデアを取り入れることが優先事項だった。一貫し、繰り返されてきた教育内容でも、若い選手にとってはかなりの順応が必要だったようだ」

「われわれはOTA中のパスカバレージでの接触を防ぐために一生懸命取り組み、これまでにはそれに対応できない選手をフィールド上から追い出したこともある。われわれはルールに則(のっと)った範囲内で権力を行使し、できる限りのことは全て行ったと自負している。そして、われわれは今後も正しい方法でその準備や、教え、そして、実行に焦点を当てていくつもりだ」

この問題に関する自身の声明を発表したジェネラルマネジャー(GM)オジー・ニューサムもまた、チームがCBAによって設けられた規範の中で練習する際は“用心深く”対応していたと主張した。

ハーボーHC指揮下の選手たちは今週7日(木)と8日(金)の練習が禁じられ、来週に開かれる全員参加型ミニキャンプから再始動することになる。

2016年にも似たような件でチームとハーボーHCはそれぞれ34万3,057ドル(約3,800万円)と13万7,223ドル(約1,500万円)を支払っている。2010年にも改正前のCBAの下でレイブンズは規定違反による1週間のワークアウト禁止処分を受けていた。

2011年の新CBAを基にしたルール規定に対して常に批判を繰り返してきたハーボーHCは以前、選手育成に関するオフシーズンの制限に関して“アメリカ的でない”と表現したこともある。

2014年、『ESPN』を通じてハーボーHCは次のように自身の考えを述べていた。

「若い選手たちはナショナルフットボールリーグでの競争を通じてチャンスを得ようとしているんだ。彼らはポジションコーチとの時間を欲しているし、フットボールを学びたがっている。それが彼らの持ち味なのに、われわれはこう言うんだ。“だめだ、それはできないはずだろ?” とね」

「なぜか? それは理にかなっていない団体交渉協約のせいじゃないか? 小さな利益だけを確保したい誰かと、それとは違うところで小さな利益を欲する誰かとの対立関係があるからじゃないか? 選手にとってベストなことを協力し合ってやるべきだ。そろそろ誰かが立ち上がり、そこから政治性を払拭するべきだと気付かなくてはならないだろう」

【S】