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ドルフィンズ、DEウェイクの仕事量を減少か

2018年07月02日(月) 09:51

メディアイベントに参加したマイアミ・ドルフィンズのキャメロン・ウェイク【Jeff Lewis/Invision for Old Spice/AP Images】

およそ10年前にCFL(カナディアン・フットボール・リーグ)で頭角を現し、ここ2年間はNFLで力強いパフォーマンスを披露してきたマイアミ・ドルフィンズのキャメロン・ウェイクだが、今季はスナップを見る機会が減少する可能性もあるようだ。

地元紙『The Palm Beach Post(ザ・パーム・ビーチ・ポスト)』とのインタビューの中で「すべてのダウンでプレーできるかって? もちろん、イエスだ。それは証明してきた」と答えたウェイクは続けて、「チームの一番の関心がそれなのか? 自分の一番の関心がそれなのか? それは疑問に思うね」と語った。

ドルフィンズで10シーズン目を迎えるウェイクはリーグの中でもいまだ最高クラスの生産性を誇るパスラッシャーであり、ドルフィンズ守備陣の中では必要不可欠な存在である。ウェイクは過去2シーズンを通じて現チームの中ではトップとなる22サックを記録し、この期間ではリーグ内トップクラスの成績をマークしている。

たとえそうであっても、今年1月に36歳となったウェイクはここ最近、大きな故障に苦しむ場面も見られている。オールプロディフェンシブエンド(DE)のウェイクは2015年シーズンの中盤にもアキレス腱を断裂して9試合の出場にとどまり、ドルフィンズでの1年目以降で最低となる総サック数を記録していた。ウェイクの生産性と身体状態を維持するため、今後のチームがウェイクの仕事量を減少させ、明らかなパスシチュエーションでないかぎりは起用を控える方針を採る可能性も考えられている。

しかしながら、ドルフィンズは安定したパスラッシュを生み出す必要があり、ウェイクに対する慎重な姿勢とのバランスの取り方が重要となるだろう。昨シーズンにチームが記録した総サック数の3割以上がウェイクによるもので、チームには4.5サック以上を記録した守備選手が他にはいなかった。今オフシーズン序盤にチームがオールプロのディフェンシブタックル(DT)エンダマカン・スーを放出したこともあり、今季のウェイクに対する仕事量が逆に増加することもありえそうだ。新たに獲得したDEロバート・クインに大きな役割を期待するものの、それでも、ドルフィンズのコーチ陣がウェイクのパフォーマンスに再び頼り出す可能性は十分にあるだろう。

ウェイクは次のように意気込みを語った。

「チーム全体や、守備陣全体のために出来るだけ力になりたい。だから、もしそれがサードダウンの選手になるという意味なら、やってやろうじゃないか。もしすべてのダウンに先発しなくてはならないのなら、その役割だって引き受けるさ」

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