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カーディナルスCBピーターソン、「ローゼンのIQや存在感は並外れている」

2018年07月03日(火) 10:51

アリゾナ・カーディナルスのパトリック・ピーターソン【AP Photo/Rick Scuteri】

アリゾナ・カーディナルスが有能な新人クオーターバック(QB)から得られるものは計り知れなそうだ。

ヘッドコーチ(HC)スティーブ・ウィルクスは今年5月、2018年ドラフト1巡目全体10位の新人QBジョシュ・ローゼンが2018年シーズンに先発を務めるのは時間の問題かもしれないと語っており、記者に対してはローゼンが“ベテラン並みの考え方”をしていると大絶賛していた。ローゼンと同期になる新人ワイドレシーバー(WR)クリスチャン・カークもまた、仮にシーズン第1週にローゼンがベテランQBのサム・ブラッドフォードを差し置いて先発を務めた場合でも、チームはすぐに白星を飾れるだろうと述べている。

しかし、カーディナルス1年目のウィルクスHCとカークはまだほとんどチーム内部を知らないと言ってもいいだろう。果たして、その他カーディナルスのベテラン選手たちもローゼンに関しては楽観的な見方をしているのだろうか。

カーディナルスのベテランコーナーバック(CB)パトリック・ピーターソンによる意見を取り上げるならば、その答えは“イエス”となりそうだ。

現地2日(月)放送の『The Rich Eisen Show(ザ・リッチ・イーサン・ショー)』で「とても感心している」と語ったピーターソンは、これに続けて「(ローゼンが)チェックをし、早急にラインに選手を配置するのを見た時、俺は“彼は以前からずっとここにいたのか?”とも感じたんだ。春季キャンプ、ミニキャンプ、OTA(チーム合同練習)を通じてジョシュには本当に、本当に感心させられている。彼は最高にキレキレだよ」とも述べた。

ピーターソンはまた、ドラフト前の評価段階でうわさされていたローゼンの性格についてのネガティブな報道を考慮すると、キャンプでのローゼンの成熟度にも喜びをもって驚いているという。

ピーターソンは次のように説明している。

「正直なところジョシュは俺たちと一緒になって以降、メディアや外部から聞いていた情報とは正反対の人間であり続けている。攻撃陣を把握し、すぐに彼らをラインに並べる。それについても非常に感銘を受けたんだ。スローイングでの動き、クオーターバックとしてのIQ、ポケット内での存在感、そしてその他の事に関しても、彼はそれらすべてにおいて並外れている。今ジョシュがやっているようなことをできる新人がチームに入って来たのは見たことがない」

ピーターソンは2011年ドラフトでカーディナルスから指名を受けており、それ以降でカーディナルスが指名したQBはライアン・リンドリーとローガン・トーマスだけであるのも関係するだろうが、それを踏まえても、ピーターソンはローゼンに対して相当な賛辞を送っていると言えよう。

ウィルクスHCとチームはフリーエージェント(FA)で獲得したサム・ブラッドフォードがシーズン第1週の先発を務めることを公言してきたものの、11年目のベテランQBは危険な故障歴の持ち主としても有名である。このことが暫定的にマイク・グレノンに先立ってバックアップQBとなるローゼンのオフシーズン中の成長や彼への指示をより重要なものにしている。

チームにとってはありがたいことに、現段階でのローゼンの実力に対しては新人からベテラン陣に至るまで、チーム全体が圧倒的にポジティブな見解を示している。

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