肋骨骨折を抱えて戦ったイーグルスTEアーツ
2020年01月06日(月) 14:42ワイルドカードでシアトル・シーホークスと戦ったザック・アーツとフィラデルフィア・イーグルスのシーズンは、17対9の敗北によって終わった。
しかしながら、試合後にタイトエンド(TE)アーツの話を聞くに、プレーできただけでも驚きだ。
アーツはシーズン第16週のダラス・カウボーイズ戦でセーフティ(S)ゼイビア・ウッズに強く当たられた際に転位のない肋骨骨折を抱え、尿に血が混じってイーグルスのメディカルスタッフによって急ぎ病院まで送られたことを報道陣に明かしている。翌日はベッドから出られなかったものの、2週間後にユニフォームを身に着けたアーツはプレーオフでイーグルスのために戦った。
試合後、アーツは涙のにじむ目で「きつかった。本当にきつかったよ」とレポーターらに語っている。
「痛むんだ。これまでにかなりの浮き沈みがあった。ただ信念だけでそれに耐え、踏ん張った。俺にはプランがあったんだ」
「正直なところ、白か黒かはっきりしてほしかった。そこから感情は排除してね。ただ明確になるように祈った。感情が決定を左右するようなグレーエリアにはなってほしくなかった。満場一致でプレーOKとなればプランも理由もあると分かっていたし、そのおかげでプレーできた」
アーツはパスを2回キャッチして44ヤードを稼ぎ、イーグルスの計61回のオフェンシブスナップ中、53回でプレーした。アーツが痛みと戦う中でチームメイトであるクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツが脳震とうによって早い段階で退場し、40歳のバックアップQBジョシュ・マッコウンが代役を務めている。トータルで282ヤードを記録したイーグルスは、攻撃陣にとってフラストレーションがたまる夜となったこの試合でエンドゾーンから締め出されていた。
「この街のためにプレーしたかった。チームメイトたちのためにプレーすることを、とても誇りに思っている」とアーツは言う。
2019年シーズン終盤のイーグルスは、そんなアーツの状況によく似ていた。大量の負傷者を出しながら4連勝を決め、NFC東地区の王者に上り詰めてホームでプレーオフを戦うことができたのだ。彼らの成功よりはタフネスが印象深いチームになったかもしれないが、賞賛はその両方に送るべきだろう。
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