1年越しの雪辱を誓うレイブンズQBジャクソン
2020年01月08日(水) 14:58.
ボルティモア・レイブンズのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソン時代は爆発音とともに訪れ、素晴らしい傑作へと姿を変えていった。
ビッグ・バンと同じように、最初の爆発が落ち着くまでには少し時間がかかった。MVP候補にふさわしい力は最初から形成されていたわけではなく、プレーオフまで進みながらも苦い敗北を喫した2018年のルーキーシーズンが必要だった。
しかし、今やジャクソンの土壌は形成され、そこに生命が栄えている。今週末、ジャクソンはテネシー・タイタンズを迎えてポストシーズンの雪辱戦に臨むのだ。
ルーキーシーズンを終わらせた23対17によるロサンゼルス・チャージャーズへの敗戦について、ジャクソンは「ほんとうに嫌でしかたないんだ」とレイブンズの公式サイトで語っている。
「今週にプレーするのが待ちきれない。だから、それについてはこれ以上話したくない。終わったことだ」
その試合でジャクソンはターンオーバーを避けることができず、ファンブル3回(うちロス1回)、インターセプト1回を喫して徐々にチャージャーズがリードを広げていった。3クオーターにわたってレイブンズは戦略面でもプレーの面でも完全に遅れを取っていたように見えた。
しかし、第4クオーターでジャクソンは覚醒する。終盤に2度のタッチダウンパスを投じたジャクソンはゲーム終了間際にチームをフィールド半ばまで導いたが、結局はジャクソンのファンブルロストによって勝負は決した。それでも、このワイルドカードゲームの終盤に起こったことは、2019年に来るべきものを見る者に予感させる。すなわち、解き放たれたジャクソンだ。
「あのゲームが俺のモチベーションになった。今も俺を刺激している」とジャクソンは語った。
レイブンズが今回対戦するのは、以前とはタイプのかなり異なる相手だ。タイタンズはランニングバック(RB)デリック・ヘンリーに頼るところが大きい一方、若くハングリーなディフェンス陣も備えている。実際のところ、タイタンズのあり方はレイブンズに似たところがある。
数字から見てみよう。レイブンズがリーグNo.1のラッシングオフェンスを擁する一方、タイタンズはレギュラーシーズンをラッシング3位(試合平均138.9ヤード)で締めくくり、ニューイングランド・ペイトリオッツを下したワイルドカードゲームで201ラッシングヤードを記録した。レイブンズとタイタンズは両者ともにラッシングディフェンスのトップ12につけており、レイブンズの方が1試合あたりのグラウンドで相手に許したヤードが15ヤード少ない。
そんな2チームの主要な違いはジャクソンの存在だ。QBライアン・タネヒルはベンチ入りしたマーカス・マリオタに代わってキャリア最高のシーズンを送っている。しかし、タネヒルはジャクソンではない。
最後にレイブンズとタイタンズが対戦したとき、レイブンズは2桁のサックを決めていた。とは言え、2018年シーズン第6週の時点から両者ともに大きく変化している。マリオタとジョー・フラッコが各チームをけん引していた時代は終わり、今はラマー・ジャクソン時代だ。タイタンズはレイブンズの旅を終わらせることができるのか。それとも、ジャクソンが倒した敵たちのリストの最後尾に加わることになるのだろうか。
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