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第54回スーパーボウルのオープニングナイトが開催

2020年01月28日(火) 14:45

サンフランシスコ・49ersのジミー・ガロポロとカンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/Morry Gash】

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カンザスシティ・チーフスとサンフランシスコ・49ersの選手とコーチらが第54回スーパーボウルのオープニングナイトに登場した。

AFC王者の登場

「スーパーボウルのオープニングナイトにチーフスが登場!」

「リードHCと皆のために」

チーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズが『NFL Network(NFKネットワーク)』のマイケル・アーヴィンからこの夜最初の質問のいくつかを受けている。

それらに対し、マホームズは「ああ、俺たちはそうしたいと思っている。俺たちはそこへ行きたい。自分たちの最高のフットボールをプレーしたいんだ。自分たちが素晴らしい相手とプレーするのは分かっているけれど、勝つために努力するつもりだ。リードHCのために勝つ。カンザスシティと、皆のために勝つ」と応じた。

リードHCのためにスーパーボウルリングを勝ち取ることについて、多くの選手がマホームズと同じ気持ちを語っている。ワイドレシーバー(WR)サミー・ワトキンスはより感情をこめてこう述べた。

「カンザスシティにとって、これは全員にとって大きいことであり、カンザスシティのためだけにとどまらないことだと思う。リードHCは勝利にふさわしい。彼はこのリーグでもトップのコーチの一人だ。彼は俺がこれまで会ってきた中でトップのコーチの一人だし、彼自身が、そしてこのオーガナイゼーションがリングにふさわしい。このチームの全員がふさわしいと思っている。俺たちはうまくプレーしてきたし、あらゆる試練や苦難、けが、そういったものを乗り越えてきた。チームとしてベストのプレーをしてきたんだ。だから、誰かがふさわしいというなら、それは俺たちだ」

「彼は引退しないと知っているけれど、(スーパーボウルのタイトルは)間違いなく彼のキャリアを殿堂入りにふさわしいものにするだろう。もう言ったように、俺は2年間ここにいて、彼は多分、俺がコーチとして会ってきた中で一番誠実な人だ。本当に気を配り、会って話ができるコーチであり、彼のためにプレーしにここに来ると決めたのは、おそらく俺の人生の中でベストの決断だった」

「チーフスHCアンディ・リードはおなじみの花柄シャツで準備万端」

今はリラックスして見えるかもしれないリードHCだが、その内面では日曜日のゲームプランに完全に集中している。今後もリラックスしている振る舞いを保つためにチームには何が必要かについて、リードHCは「うまくいってはいるが、少し早くスタートする必要があるだろう。コーチの利益と心のために、少し早くとりかかりたいところだ」と話した。

パトリック少年の夢

また、高校と大学を通じて2つのスポーツで活躍してきたマホームズは、少年時代の夢は選ばなかった道である野球の方に関するものだったと明かしている。子どものころに夢見たのはMLBかNFLのどちらの頂上決戦だったか聞かれ、マホームズは次のように答えている。

「間違いなくワールドシリーズさ。小さいときはとにかく野球だった。自分がプロのアスリートになりたいのは分かっていたけれど、第2のチョイスはバスケットボールだと思っていた。フットボールは3番手くらい」

NFC王者の登場

ブレイディの助言

サンフランシスコ・49ersの攻撃陣を率いるQBジミー・ガロポロは会場に集まった群衆を指しながら「前にあそこに行ったときには、ジャングルの中に入ってしまったようだった。今回はちょっとスペースがあるみたいだね。今は快適さ」とコメント。ガロポロは2015年と2017年にニューイングランド・ペイトリオッツのバックアップQBとして2度のスーパーボウル制覇を味わった。

ガロポロはそのときの先発QBトム・ブレイディからのアドバイスについて「彼はメールをくれたんだ。ただ“グッドラック”とか、そういうことさ。とにかく仕事をすればいいって。そんなに複雑な感じじゃない。ただ勝ってこいってね」と明かしている。

けがで昨シーズンを棒に振ったガロポロはそのときにスーパーボウルでのプレーについて考えていたことに触れ「それはいつだって心の奥にあるんだ。前にもそのことを考えていた。ものすごくクレイジーさ。1年くらい前、僕はもう一度走り方を学んでいた。1年でどんなに状況が変わるか。何が起こり得るかってことだね。今年はつむじ風のようだった。でも、素晴らしい時間だった。このチームと最高の時を過ごしてきたよ」と振り返った。

シャナハン父の教え「オフェンスを学ぶな」

49ersのHCであるカイル・シャナハンは父マイク・シャナハン(当時49ers攻撃コーディネーター/OC)と1994年シーズンのスーパーボウルに触れ、「コーチになりたいって思うようになったときのことを覚えている。オフェンスのコーチになりたかったんだ。ずっとオフェンスをプレーしてきたから。父が言ったのは、とにかく“オフェンスを学ぶな。ディフェンスを学べ”ってことだった。オフェンスは自然についてくる。ディフェンスについて知っておいたほうがいいとね。父がくれた中で最高の助言の一つだ」と発言。

「みんなの今の服装はあのときとほぼ同じに見える。すべては巡っているんだね。ここにいられて本当に素晴らしいよ」と言うシャナハンが父のチームでボールボーイを務めた第24回スーパーボウルでは49ersが勝利を飾っている。

女性コーチが初めてスーパーボウルへ

49ersの攻撃アシスタントコーチとして2年目を迎えているケイティー・ソワーズはNFL史上初めてスーパーボウルにやってきた女性コーチとなった。

「最初の、っていうのは歴史的なこと。つまり、いつだって変化を起こす最初の一人はいるけれど、私が続けている一番大事なことは、自分が最後にならないようにするってことよ」

そう語るソワーズは2016年のアトランタ・ファルコンズ時代にシャナハンHCとつながりがあった。

「私は彼に、自分がどんな人物か見てもらったの。私の夢、目標は何かを知ってもらい、彼はNFLにおける多様性を本当に考えていた。彼が喜んで手を貸してくれたことに、とても感謝している。彼は本当の意味でのメンターになったわ」

カンザス州ヘストン出身のソワーズの左腕にはチーフスのタトゥーがあるが、それを隠すつもりはないという。

「まったくない。自分がどこから来たかを誇りに思っているけれど、日曜日には、それはサンフランシスコよ」とソワーズは語っている。


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