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「決断は自分自身でしたい」とセインツQBブリーズ

2020年02月01日(土) 22:35


ニューオーリンズ・セインツのドリュー・ブリーズ【AP Photo/Bill Feig】

ニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチ(HC)であるショーン・ペイトンは今週、ドリュー・ブリーズが去就について決断を下す前にいくらか時間を必要としていることを率直に打ち明けた。

31日(金)、ブリーズ自身が思いを語る機会を得たが、彼もHCと同じ言葉を繰り返し、19年目のシーズンを終えた今、次の意思決定プロセスには多くの要因が絡んでいると説明した。リストの1番目は、健康だ。

「自分の強靱(きょうじん)さと耐久力には誇りを持っていて、これはタフなスポーツだ。けがの中には自分ではコントロールできないものもある」と『NFL Network(NFLネットワーク)』の『Super Bowl Live(スーパーボウル・ライブ)』に登場したブリーズは述べた。「コントロールできる範囲では、その時にできうる限りベストな状態であろうとしている。トレーニングの点でもそうだし、食生活、睡眠週間、全ての点においてね。特にキャリアのこの段階に差し掛かっているとあってはなおさらだ。俺はこれ以上若くなることはない。自分には若いって言い聞かせているよ。でも年齢は上がり続ける。自分では若くなっていると思おうとしている。でも現実は、維持するためには前よりもっと努力しなきゃならないし、体のケアを続けなきゃならないんだ」

「俺はチームのために役立てることを誇りに思っている。体の調子はいいのに、親指なんかのために時間を失ってしまった。だけど、ボールをつかむためには親指が必要なんだ。靭帯を損傷し、手術を受け、しばらく固定されたあとはリハビリだ。俺はじっとしていられないたちだから、イライラしたよ。傍観者としてボールを追いかけている気分だった。“ここから抜け出さなきゃ”って思ったよ。これじゃいけないと思った。それは自分にとっては良かったんだと思う。5週間ヒットされずに済んだんだから。チームは素晴らしいプレーをしていたしね。何事も理由があって起こるものだ。俺は実際に強くなって戻ってきた」

復帰後のブリーズに衰えは見られなかった。彼はレギュラーシーズン後半の9戦で74.5%のパスを成功させて2,571ヤードを獲得し、タッチダウンとインターセプトはそれぞれ25回と2回、119.4のパサーレートを記録した。41歳のQBとしてはMVP級の数字をたたき出しており、まだまだハイレベルのプレーを続ける力が残っていることを証明している。

だが、彼はもうすぐフリーエージェントになる。それでもプレーを続けたいのだろうか?

「いいかい。これについて考える時には一定のプロセスが必要になる」とブリーズは述べた。「ある日目覚めて引退しようと決断するわけじゃない。何より重要なこととして、それは俺がフットボールにささげる時間を意味するんだ。人がどれだけ精神的、感情的、心理的に苦労してシーズンに備え、トレーニングキャンプに参加してシーズンを戦っているのか、周りは理解していないのかもしれない。家族と離れて過ごす時間も、そうした精神的ストレスに含まれている」

「だからね、俺が立ち去る時は、プレーができなくなったことを理由にしたくないんだ。32チームが“ちょっと後で話そう”って言ってくれているんだから。俺はまず自分自身で決めたいんだ。自分で家族ともっと長く一緒にいたいと思った時。次の章に進む準備ができた時。その時が来たら、俺には分かるはず。同時に、シーズンが終わったなら少しゆっくりして気持ちを整理し、正しい方法でそうしたプロセスを踏むものだってことも分かっている」

ブリーズはちょうどそのプロセスの真っただ中にいる。先週オーランドでプロ・ボウルに出場し、今はオフを楽しんでいるところだ。彼がすぐに決断を下すことはなさそうだが、ニューオーリンズ・セインツの未来は彼の決断に懸かっており、いつまでも答えを待っていることはできない。だが当面は、結論が出る前の整理期間ということになりそうだ。


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