逃したチャンスを悔やむ49ersのQBガロポロ
2020年02月04日(火) 02:29第54回スーパーボウルの第3クオーターが終わりに近づいたとき、クオーターバック(QB)ジミー・ガロポロとサンフランシスコ・49ersはカンザスシティ・チーフスに10点差をつけたところでスコアリングドライブを終え、試合を通じてパントをしていなかった。
その1時間後、ガロポロらは31対20で勝負が決したハードロック・スタジアムを敗者として去ることになる。赤と黄の紙吹雪は彼らのためではなく、チーフスのために降った。
ガロポロと49ersにとって、敗北は突如、急速にやってきた。チーフスが第4クオーターで3連続得点を挙げる間、49ersは2度のパントを強いられている。49ersが第4クオーターで敵陣にチェーンを進めたのは一度のみで、それもフィールド中央から1ヤードのところまでだった。
ガロポロはその間にパス11回中3回成功、36ヤードしか決めることができず、サックとインターセプトを浴びている。この夜全体ではインターセプト2回、219パッシングヤード、タッチダウンパス1回を記録した。
「決めるチャンスがあるときにプレーを決められなかった」と報道陣に語るガロポロは「そんな風に敗れるのはきついけれど、仕方ない」と続けている。
ガロポロのストーリーはハッピーエンドに近いところまできていた。トム・ブレイディのバックアップとしてニューイングランド・ペイトリオッツで2度のスーパーボウル制覇を経験したガロポロは、トレードによって2017年に49ersに加入する。オフシーズンを終えてチームと長期契約を結んだものの、2018年序盤にACL(膝前十字靭帯/ひざぜんじゅうじじんたい)に重傷を負い、2019年シーズンまでフルシーズンを経験することができなかった。
その後、レギュラーシーズンの戦績を21勝5敗に伸ばして49ersを13勝3敗でのNFC第1シードに導いたガロポロ。カイル・シャナハンヘッドコーチ(HC)の指揮下でパス成功率69.1%、キャリアハイの3,978パッシングヤードをマークしたガロポロは、ロンバルディ・トロフィーを自らの手で勝ち取るまであと1クオーターというところだったのだ。
しかし、それは実現しなかった。少なくとも、今年に関しては。
スーパーボウルを終えたガロポロは「激しかったよ。先発としての初めてのフルシーズン。しかもACLから復帰して。たくさんのことがひとまとめになっている。だから、ポジティブな部分もある。結局のところ、大事なのはこれまでの勝利と敗北なんだ」と語った。
ガロポロの最新の敗北はキャリア6度目の黒星だが、オフシーズン全体に響くことになるだろうし、もしこの大舞台に再び立つことができなければ、キャリアを通して響くだろう。ガロポロが次に耐え忍ばなければならないカムバックは、49ersのスーパーボウル復帰という1シーズンにわたる挑戦になる。そしてそれは、日曜日の夜にもう始まっているのだ。
「ロッカールームの感じは現実離れしている。前に感じたことのないような感覚だ。彼らの誰も感じたことはないと確信しているよ」と言うガロポロは、こう締めくくった。
「ここからくみ取れるポジティブな要素の一つは、心を砕くみんなさ。お互いに気を配り、このオーガナイゼーションを気にかけている。今年はたくさんいいことがあった。今振り返っていいところを挙げるのは難しいけれど、何日か経てば振り返ることができるだろうし、少し思い返せるだろう」
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