チーフスのスピンプレーは1948年ローズボウルのプレー
2020年02月04日(火) 14:5620年の長きにわたってさまざまなクオーターバック(QB)と共に戦ってきたヘッドコーチ(HC)アンディ・リードは、NFLで最も有能な攻撃指揮官としての立場を確立してきた。だからこそ、スーパーボウル制覇の経験がないことが不可解だったのだ。
リードHCがビッグゲームに戻ってくるまで15年かかった。そして、日曜日にカンザスシティ・チーフスが展開したプレーの中で最もユニークなものは、どうやら最も古いタイプのものだったようだ。
第1クオーターでサンフランシスコ・49ersの5ヤードラインを前に第4ダウン残り1ヤードだったとき、チーフスは1948年ローズボウルでミシガン大学と南カリフォルニア大学(USC)が対戦した際に使われたプレーを採用した。
チーフスの攻撃コーディネーター(OC)であるエリック・ビエネミーは「これを言ってしまうべきではないんだろうが、これはわれわれが以前から取り組み、いつ仕上げられるかと考えていたプレーなんだ」と試合後に明かしている。
最初は3人の選手がクオーターバック(QB)パトリック・マホームズの後ろにいた。マホームズが360度ターンすると、他の3人もスピンしてバックフィールドに再度構える。そこからランニングバック(RB)デイミエン・ウィリアムスがダイレクトにスナップを受け、第4ダウンで4ヤードを獲得してみせた。チーフスはこの2プレー後に7対3でリードを奪っている。
リードHCは現地3日(月)に「兄のハイスクールのコーチが実際にUSCのためにその試合にいたんだ。だから、私はちょっとしたテープを持っていた。われわれはそのテープを検討し、それを取り出した。実際のところ全体としてのパッケージがあるので、他については来年になれば見られるだろう。いくつか良いものがあったよ」と話した。
注意すべきなのは、リードHCが過去2週間でプロジェクターを引っ張り出してきたわけではないという点だ。ミシガン大学のスピンプレーはチーフスが5月から練習してきた。それを使うべきか確信できていなかっただけの話だ。
マホームズは「OTA(チーム合同練習)のフェーズ2の初日からそのプレーに取り組んできた」と明かしている。
「俺たちは全体的なパッケージに取り組んでいて、毎週それをやって練習し続け、実行に移してきちんとやってきた。それをコールするパーフェクトなタイミングを待ってね。俺たちがそこにいてコーチがそうすると言ったときには“さあきたぞ、やってやろう”って感じだったよ」
「そういったプレーがいつコールされるかは分からない。でも、とにかく練習し続け、チャンスがきたときにはパーフェクトにやろうと努力するだけさ」
一年で一番の大舞台がやってきたとき、チーフスと彼らのコーチにはその準備ができていたのだ。
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