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NFLが全チームに通達、14日以降のドラフト前訪問を禁止

2020年03月14日(土) 23:42


フィールドに置かれたフットボールとグローブ【Ryan Kang via AP】

NFLは現地13日(金)、全32チームに対して同日の営業終了時を持って有効とする覚書を送付し、新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえてドラフト前のチーム施設訪問をすべて中止すると通達した。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロとマイク・ガラフォロが伝えている。

覚書には「新型コロナウイルス(COVID-19)に関連する展開を厳重に監視しており、チーフメディカルオフィサー(医務部長)のアレン・シルズ医師に加えて、世界保健機関(WHO)および疾病対策センターの専門家のアドバイスに基づいて行動している。新型コロナウイルスに関する最新の医療および公共安全の情報を検討した結果、本日の営業時間終了を持って、今後さらなる通達がなされるまで、ドラフト有資格選手が関わるドラフト前の実訪問を禁ずることを決めた」と記述されている。

この一報は、マイアミ・ドルフィンズが金曜日にオハイオ州立大学のランニングバック(RB)J.J.ドビンズのドラフト前訪問を受けたとNFLネットワークのイアン・ラポポートが報じた直後にもたらされた。ドビンズは2020年NFLドラフトを前に、南フロリダに滞在してトレーニングを積んでいるため飛行機での移動は必要なく、ドルフィンズは今回の訪問に際して厳重に対応を講じたとしている。

また、ドルフィンズはドラフト前の訪問が禁止となる金曜日の終業時間前に、1巡目指名の可能性があるクオーターバック(QB)ジョーダン・ラブとも会うことになっているとラポポートは伝えていた。

12日以降、NFLの多くのチームがコーチやスカウトたちの飛行機移動を中止しており、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて一部はチーム施設も一時的に閉鎖したと明かしている。ドルフィンズも同日、ドラフト前のプロセス中だったスカウトおよびコーチを呼び戻した。

今回、NFLがチームに送った覚書の禁止事項には他に次の項目が含まれている。

◆ チーム関係者と会うため、ドラフト有資格選手がチーム施設、あるいはその他の場所を訪問すること
◆ チーム関係者(BLESTOあるいはNFSのスカウトを含む)がドラフト有資格選手に会うため、大学のキャンパスを含む、あらゆる場所を訪れること

NFLチームにはドラフト日まで、電話やビデオ電話を使ったインタビューの実施は認められている。2020年のドラフトは4月23日(木)から25日(土)にかけてラスベガスで実施される予定だ。

電話もしくはビデオ電話によるインタビューでは新たに下記の規制が適用される。

◆ 1人のドラフト有資格選手に対する1週間(日曜日から土曜日)あたりの電話またはビデオ電話によるカンファレンスコールは3回までとする
◆ 1回の電話またはビデオ電話によるカンファレンスコールは1時間以内に終了すること
◆ これらの電話またはビデオ電話によるカンファレンスコールは当該選手の授業時間に干渉しない時間帯に実施すること

NFLは新たなガイドラインに違反したチームは処罰されるとも付け加えている。

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