キャンプ不参加のDEガーコウとは話していないとマローンHC
2020年08月01日(土) 00:05ディフェンシブエンド(DE)ヤニック・ガーコウは数カ月前にジャクソンビル・ジャガーズを離れたいと断言しており、彼がやりたいようにやれば、フランチャイズタグさえもそれを阻止することはできない。
しかしながら、これで彼はプレーする場所を失うかもしれない。ジャガーズのヘッドコーチ(HC)であるダグ・マローンによると、ガーコウはキャンプに姿を見せておらず、本人ともまだ話をしていないと『ESPN』のマイケル・ディロッコが伝えている。
このようなアプローチ――不満を抱えるフランチャイズタグ選手がテンダーにサインせず、チームへの参加も拒否――は初めてではない。ピッツバーグ・スティーラーズのランニングバック(RB)リビオン・ベルが1シーズンにわたってチームへの参加を拒否し続け、最終的に手に入れた自由を使ってニューヨーク・ジェッツとの契約を結んだことをフットボールファンは思い出すだろう。
ガーコウの状況は違うかもしれない。3月以来ジャガーズはこのエッジラッシャーに対する全てのオファーを断り続けてきた。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じたところによれば、その中にはプロボウル出場選手とのトレードもあったという。タグ付けしてトレードするというジャガーズの戦略と思われるものはあまり実を結んでいないと言える。
その間、ガーコウは時に力ずくでジャクソンビルから脱出しようと試みた。トレードを通じての自由を公に訴え、『Twitter(ツイッター)』上でジャガーズの共同オーナーであるトニー・カーンといさかいを起こしたことさえある。
新しい団体労働協約では――ベルが2018年シーズンを全て欠場した時にNFLとNFLPA(選手会)が運営していたものとは異なる――ガーコウが契約していた場合、このような出席拒否は考慮される。だがガーコウはその対象とならない。なぜならタグテンダーにサインしておらず、それはどことも契約していないことを意味するからだ。だからと言ってジャガーズ以外と契約できるわけでもない。
そこに行き詰まりがある。取引の価値があると思われるオファーがあるまで、ジャガーズはこれまで通りに進めていくことになる。チーム寄りの人々はガーコウを自分勝手な不満分子として描くだろうが、トレードだけがこの状況に平和をもたらすことには変わりない。
一方で彼に関心のあるチームは、フィールドのエッジでその身体能力を爆発させ、ここ数年ジャガーズディフェンスの起爆剤としての役割を果たしたガーコウの方に注目するだろう。とはいえ本拠地のデュバル郡で見せた生産的な時間の多くは、ディフェンシブエンド(DE)カライス・キャンベルの反対側でプレーしていたため、ガーコウの“逸材”としての可能性ははっきりしないままだ。彼がフィールドに戻るまで答えが出ることはなく、それがキャンベルなきジャクソンビルなのか、どこか他の地になるかは分からない。
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