派閥発生のうわさを否定するジャイアンツHCジャッジ
2020年11月25日(水) 14:23ジョー・ジャッジがヘッドコーチ(HC)として初めてシーズン中の解雇に踏み切ったことが、そのタイミングと相手、後任というそれぞれの要素で一部を驚かせた。
ニューヨーク・ジャイアンツのHCであるジャッジは先週、NFLの元オフェンシブラインマン(OL)であり、ジェイソン・ギャレットがHCだった頃のダラス・カウボーイズでアシスタントを務めたことでも知られるOLコーチのマーク・コロンボを解雇している。コロンボは今季にギャレットと共にニューヨークに移り、ジャッジのスタッフを務めていた。しかし、チームがシーズン前半に進展を見せられないでいる中、2020年の戦いを終えることなく離脱を強いられている。『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロはデイブ・デググリエルモをコンサルタントに加えたことにコロンボが否定的な反応を示し、今回の解雇につながったと報道。解雇の決断から1週間後に、このデググリエルモがコロンボの後任に就いている。
シーズン中の解雇はさまざまな憶測を呼び、殴り合いを示唆するうわさまであったものの、現地23日(月)にジャッジHC本人が状況について説明した。
「全体的な状況についてのみ話そう。初日から明らかにしている通り、私は常にチームにとってベストだと考える決断を下すつもりだ。この決断も同じ。ご覧の通りさまざまな情報が、さまざまな誤った情報が流れている。たくさんの人がこの状況を詳しく知ろうと、いろいろと掘り下げた。そのいずれも、蒸し返すつもりはない」とジャッジHCは述べている。
「私はすべてについて話しており、われわれはマークの今後の活躍を祈っている。われわれが下した決断は短期的にも長期的にも、ニューヨーク・ジャイアンツの最大の利益を考えて成されたものだ」
ジャッジHCはニューイングランド・ペイトリオッツで一緒だった時からデググリエルモと知り合いであり、一部にはまだ新しいジャイアンツのスタッフ内に派閥――元ペイトリオッツ組と非ペイトリオッツ組――が発生した可能性を想定する向きもあった。ジャッジHCはそのような考え方に反論し、チームは“技量と業務、大きな絵図で考えたときに何がしたいかの原理”にフォーカスする必要があると話している。
「ここにいるわれわれはすべてプロフェッショナルだ。われわれにはチームを進歩させていくという一つのゴールがある。もちろん、当然ながらわれわれはシーズンを通して取り組んできた。さまざまなスポットからやってきた新しいメンバーがたくさんいる。その全員が今はニューヨーク・ジャイアンツだ。われわれは同じゴールに向かって取り組んでいる。その本質には何の影響もない。私は全員と共に進んで行くことに満足している」とジャッジHCは述べた。
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