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セインツ戦はオフェンスで「もう少しこじ開けたい」とベアーズQBトゥルビスキー

2021年01月08日(金) 00:27

シカゴ・ベアーズのミッチェル・トゥルビスキー【Todd Rosenberg via AP】

ミッチェル・トゥルビスキーは現地10日(日)のニューオーリンズ・セインツ戦で相手と同じ手を使っていきたいと思っている。

ポストシーズンの対戦に向けてシカゴ・ベアーズのクオーターバック(QB)は、セインツにプレッシャーをかけるには優れたディフェンスに対してオフェンスが点を重ねる必要があると述べた。

「俺たちは絶対にもうすこしこじ開ける必要がある」とトゥルビスキーは『Chicago Sun-Times(シカゴ・サン・タイムズ)』に述べた。「アグレッシブでいることに関して言えば、フォースダウンでも攻めていきたい。あくまでそういう気持ちでってことだけどね。でもそれより大事なのはレッドゾーンでもっとタッチダウンを決めることだ」

「俺たちのスペシャルチームはすごい仕事をやってのけている。それは続けなきゃいけない。でも、タッチダウンをしっかり決めることによってチームを助け、ディフェンスをもっと有利にしてやらなきゃいけないんだ。そうすることでオフェンスもチームも良くなる。今週一番に改善したいのはそこだね」

第17週のグリーンベイ・パッカーズへの敗戦で、ベアーズはロングドライブで時間を使い、QBアーロン・ロジャースをサイドラインにとどめてフォースダウンコンバージョンを6回中5回成功させた。しかし、彼らはレッドゾーンで繰り返しストールしてしまい(タッチダウン成功は5回中1回)、手痛い敗北を喫した。

この数週間、ヘッドコーチ(HC)のマット・ナギーはトゥルビスキーを慎重に扱い、クイックリードや主にショートトスを指示して動かし、ホームランボールではなくショートパスでの前進を重視した。早くボールを出すことはQBにとってタイトウインドーのスローを減らすことになる。

第1週から第3週のトゥルビスキー:スローまでの平均時間2.9秒、アテンプト平均10.2エアヤード、ターゲットセパレーション平均2.6ヤード、プレッシャーレート22.6

第12週から第17週のトゥルビスキー:スローまでの平均時間2.56秒、アテンプト平均7.0エアヤード、ターゲットセパレーション平均3.4ヤード、プレッシャーレート14.0

ナギーは35.2%の割合でトゥルビスキーにプレーアクションをコールしており、『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によればこれはNFLで最も高い数値だという。日曜日もこの傾向は続くだろう。セインツは今シーズン、プレーアクションパスで敵に11回のタッチダウンを許している(NFLで6番目タイの多さ)。プレーアクション以外のパサーレートが77.8のところ、プレーアクションの場合は100.6に変わる。

ニック・フォールズが司令塔を務めたシーズン中の対戦ではベアーズもショットを狙い、4回中3回が成功した20ヤード以上のアテンプトを含め、10エアヤード以上のアテンプト41回のうち10回が成功した。

トゥルビスキーとしては日曜日の試合でナギーにもっとショットをコールしてほしいと思っているかもしれないが、HCは慎重に判断する必要がある。成功はほぼ確実にプレーアクションから生まれるはずだ。2020年のプレッシャー下でのトゥルビスキーのコンプリート率(32.4%)とアテンプト平均ヤード(3.1ヤード)は最も低い数値となっている。セインツはドロップバックした相手QBに31.2%の確率でプレッシャーをかけている(NFL2位)。今シーズン、プレッシャー下でQBに許したコンプリート率(39.2%)とパサーレート(51.1)は2番目に低かった。

NFC南地区の王者と向き合うにあたり、元々不利なベアーズには何も恐れるものがないとトゥルビスキーは考えている。

「俺たちに失うものは何もない」とチームの公式サイトで彼は述べた。「誰も俺たちに注目なんかしていないだろう。彼らはシーズン後半を自分たちのものにしていた。俺たちはただやみくもに綱渡りをしてきただけだ。失うものなんか何もない。出ていって自由にプレーすればいいんだ」

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