ニュース

NFLオーナーらが1チームあたり17試合のレギュラーシーズンを承認

2021年03月31日(水) 05:35


キックオフ【NFL】

来る2021年シーズンからNFLはレギュラーシーズンの試合数を1チームあたり17試合に拡大する。

現地30日(火)、NFLオーナーらが年次リーグ会議にて投票により承認した。会議は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを受けてバーチャル方式で開催されている。

NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは声明の中で「NFLの歴史において記念すべき瞬間だ。選手とのCBA(団体労働協約)と、先ごろ締結されたメディア契約により、ファンの皆さまにNFLの体験価値を高めるための基盤が整った。また、各チームが17試合にわたってレギュラーシーズンを戦うことで世界中でNFLを発展させていくことが可能になるという利点もある」と述べた。

各チームは前シーズンの地区順位に基づき、AFCとNFC(アメリカン・フットボール・カンファレンスとナショナル・フットボール・カンファレンス)のチームが対決する組み合わせの試合がひとつ増えることになり、今シーズンはAFCのチームがホームゲームを主催する。プレシーズンのスケジュールは1チームあたり3試合。また、2022年以降は全32チームが新たに強化されたスケジュールに基づき、8年に一度、少なくとも1試合はインターナショナルゲームに臨む。

2021年シーズンに各チームが挑む17試合目の組み合わせは以下のとおりだ。

アウェーチーム ホームチーム
NFC東地区 AFC東地区
1. ワシントン・フットボール・チーム 1. バッファロー・ビルズ
2. ニューヨーク・ジャイアンツ 2. マイアミ・ドルフィンズ
3. ダラス・カウボーイズ 3. ニューイングランド・ペイトリオッツ
4. フィラデルフィア・イーグルス 4. ニューヨーク・ジェッツ
NFC西地区 AFC北地区
1. シアトル・シーホークス 1. ピッツバーグ・スティーラーズ
2. ロサンゼルス・ラムズ 2. ボルティモア・レイブンズ
3. アリゾナ・カーディナルス 3. クリーブランド・ブラウンズ
4. サンフランシスコ・49ers 4. シンシナティ・ベンガルズ
NFC南地区 AFC南地区
1. ニューオーリンズ・セインツ 1. テネシー・タイタンズ
2. タンパベイ・バッカニアーズ 2. インディアナポリス・コルツ
3. カロライナ・パンサーズ 3. ヒューストン・テキサンズ
4. アトランタ・ファルコンズ 4. ジャクソンビル・ジャガーズ
NFC北地区 AFC西地区
1. グリーンベイ・パッカーズ 1. カンザスシティ・チーフス
2. シカゴ・ベアーズ 2. ラスベガス・レイダース
3. ミネソタ・バイキングス 3. ロサンゼルス・チャージャーズ
4. デトロイト・ライオンズ 4. デンバー・ブロンコス

今年のキックオフは9月9日(木)【日本時間10日(金)】となり、レギュラーシーズンは2022年1月9日(日)【同10日(月)】に最終戦が行われる。

第56回スーパーボウルは2022年2月13日(日)【同14日(月)】にロサンゼルスのSoFiスタジアムで開催予定。また、2022年プロボウルはラスベガスのアレジアント・スタジアムで2月6日(日)【同7日(月)】に行われることになっている。

今回の新しいスケジュールはリーグにとって歴史的な変化をもたらすものだ。

1978年以降、NFLはレギュラーシーズンを16試合制としており、それまでの14試合に2試合を追加したが、今回、さらに1試合が追加されることになった。

2020年3月に取りまとめられたCBAにより、NFLはまず、17試合に拡大するにあたって少なくともひとつの新しいメディア契約を交渉しなければならなかった。来る3月18日に発表された通り、リーグの新メディア契約が実現し、17試合制への動きが加速した。

COVID-19によって2021年シーズンのサラリーキャップが引き下げられたことを受け、今回のスケジュール拡大はキャップ引き下げの影響を部分的に軽くするとともに、新たな収入を生み出すことが期待されている。『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは新メディア契約と17試合のスケジュールが承認されれば、CBAの“メディアキッカー”が発動し、全収入に対する選手の取り分が48%以上になると指摘している。

【C】