カウボーイズRBポラードがOTAでWRの練習
2021年06月04日(金) 11:39オフシーズンのOTA(チーム合同練習)は各チームに開幕前の試行錯誤の時間を与えている。ときに、そこには他のポジションでの様子を見るために選手を動かすことも含まれる。
ダラス・カウボーイズのヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーは、ランニングバック(RB)トニー・ポラードがレシーバーのポジションで練習したと話している。
「今回はトニーが昨年にやらなかったコンセプトを練習する機会になっている。彼は自然だった。とても自然に見える。トニーは見事なアスリートで、彼に求めたアライメントやアサイメントを問題なくこなしている。(守備コーディネーターの)ダン・クインは彼をレシーバーとして扱っているので、そのことが彼の様子を物語っていると思う」とマッカーシーHCは語った。
ポラードがレシーバーとして練習したことを深読みするべきではない。この練習中にカウボーイズは数名のワイドアウトを欠いており、そのことが背景の一部を説明している。
「何人か不調になっている選手がいる。人数が減っている。数名がアレルギーで体調不良だ」とマッカーシーHCは明かした。
それでも、ポラードがレシーバーとしてプレーする可能性は、このダイナミックなプレーメーカーに新たな道をもたらしている。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、昨シーズンにポラードがアウトサイドでプレーしたのは36回のみ(トータルスナップ353回の10%)で、スロットでは15回(4%)となっている。
バックフィールドでエゼキエル・エリオットの後ろに埋もれていたポラードは、昨年にキャリー101回で435ランヤード、タッチダウン4回を記録する一方、キャッチ28回で193ヤード、タッチダウン1回をマークした。レシーバーのポジションにアマリ・クーパー、シーディー・ラム、マイケル・ガラップらがいる中、ポラードがアウトサイドでプレーする機会は、負傷がなければ限られている状況だ。それでも、バックフィールドのアウトサイドでプレーできる能力によって、プレー時間が増加する可能性が高まっている。
ポラードが複数のポジションでトレーニングを行うのは、選手たちがさまざまなロケーションに精通するためのより大きなプランの一部だとマッカーシーHCは話した。
マッカーシーHCはポラードがワイドアウトとして練習したことを明かす前に「われわれはレシーバーたちがオフェンスの4つのポジションすべてでプレーするよう、意識的に取り組んできた。インサイド、アウトサイド、3スポット、3バイ1だ」と話していた。
「トニー・ポラードが何度かレシーバーをプレーしているのも、われわれが要求したものの一部であり、彼を動かしている。全員のオフェンスの概念の理解を広げようと努力している」
ポラードのビッグプレーを決める能力を考えれば、カウボーイズがポラードをフィールドに送り出すための道を探しているのも驚きではない。OTAでの練習が他のレシーバーの欠席に端を発するものだとしても、マッカーシーHCがポラードの役割を2021年に拡大するための試みがどの方向にあるかは示された形だ。
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