これまで以上の活力をもって11年目に臨むセインツDEキャメロン・ジョーダン
2021年06月28日(月) 10:10ディフェンシブエンド(DE)キャメロン・ジョーダンがユニークな立場でNFLでの11シーズンに臨もうとしている。
クオーターバック(QB)ドリュー・ブリーズの引退とパンター(P)トーマス・モースラッドの離脱を受けて、ジョーダンはニューオーリンズ・セインツのロースターで最古参のメンバーとなった。キャリアの大部分でチームキャプテンを務めてきたジョーダンは、ブリーズ時代から移行しようとするセインツにとってカギとなる人物にもなっている。
7月に32歳になるジョーダンは、自分の新章をクールダウンというよりはウオームアップの時期だと捉えている。
先週、ジョーダンは『ESPN』に「(11年目は)本当にもう一度やり直す1年目みたいなもんさ」と語った。
「10年が過ぎ、これから10年が待っている。俺はこれまで以上に活気を取り戻しているぜ」
2011年にジョーダンが1巡目指名を受けてNFLにやってきたとき、セインツは第44回スーパーボウルで優勝してから2年が経ったところだった。ブレイクした3年目にジョーダンはサック12.5回を記録し、それ以降何度も選出されることになるプロボウルに初めて選ばれると同時に、守備陣の屋台骨となっていた。その役割はオフシーズンの間にチームがジョナサン・ビルマやロマン・ハーパー、マルコム・ジェンキンスといった主要なベテラン選手に別れを告げたため、より重要なものになっていく。
それから7シーズンでジョーダンはサック73回、QBヒット144回、タックル369回を記録し、NFLで最高のパスラッシャーの一人として認められるように。率直なもの言いで知られるジョーダンは、その経験がプロとして自分が成長していく上で必要だったと考えている。
「2014年に大きな穴ができてからの7年間にやってきたのと同じ役割だった。皆が俺を見上げるけれど、俺は本当にそれに対処するにはどうすればいいのか知らなかったんだ。俺はまだ若くて、自分自身もどうやっていこうか探していた」
「だけど、その7年間で若手たちがやってきた。彼らは学ぼうとして、俺が渡すべき知識という部分で、すべてを吸収しようとしている。俺たちはその知識を広めて、彼らの背中を押せるような存在じゃなきゃいけないんだ」
2021年のオフシーズンにセインツは再び大きな改革を行っている。ブリーズに別れを告げたのみならず、シェルドン・ランキンズや2020年のサックリーダーであるトレイ・ヘンドリックソン、マルコム・ブラウンもチームを去った。いずれもジョーダンの傍らで強力な守備陣を形成してきた選手たちだ。
若手の大物デービッド・オニエマータや2018年の1巡目指名選手であるマーカス・ダベンポート、2019年にドラフト外から加わった有望株のシャイ・タトルらが、その穴を埋めることを求められるだろう。メンターとしてもリーダーとしてもこれまで以上に注目されることに加え、ジョーダンは2016年以来で最も低迷したサック7.5回からの巻き返しも目指していく。
ロッカールームで最も年長の指導者の一人となったジョーダンは、30歳になってからも活躍し続けた選手としてカライス・キャンベルやブランドン・グラハム、殿堂入り選手のブルース・スミス、マイケル・ストレイハンらを参考にしているという。
試合に欠場したのはルーキーシーズンのみとなっているジョーダンが、それら偉人たちの足跡をどう追っていくかは、いずれ分かるだろう。
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