ニュース

元ブロンコスWRデマリウス・トーマスが引退を表明

2021年06月29日(火) 09:18


デンバー・ブロンコスのデマリウス・トーマス【AP Photo/David Zalubowski】

現地28日(月)、過去10年におけるトップワイドレシーバー(WR)の一人が引退を正式に決断した。

かつてデンバー・ブロンコスから1巡目指名を受けたデマリウス・トーマスが引退を発表している。

ブロンコスの公式サイトでトーマスは「きつい決断だった。本当にきつかった」と心情を述べた。

「子どものときや、何かをしているときにはいつでも、自分の全力を尽くして進み続けてきた。そして、俺は常にフットボールの道を進んできた。毎年もっともっと良くなろうと努力し、もちろん、自分が年を重ねていることも分かっていた。きつかったけれど、俺は自分が10年、11年やってきたことに満足している。心から感謝して、次へ進んでいける。俺は幸せだし、健康だ。これで次のやりたいことを探していける」

2010年NFLドラフトで最初に指名されたWR――ブロンコスがクオーターバック(QB)ティム・ティーボウを指名するより3つ上のスポット――であるトーマスは、相手守備陣との間にミスマッチを作り出し、ヤードアフターキャッチを大きく伸ばす選手に成長した。キャリア最初の2年の大部分は負傷の影響を受けたものの、2012年にQBペイトン・マニングがブロンコスに加わると、トーマスの生産性は急上昇する。

マニングの攻撃陣においてトーマスはブロンコスのナンバー1レシーバーとなり、5年連続でプロボウル選出を果たす。NFLの歴史上で最も得点力の高い攻撃陣の一つにおける中心的メンバーとしてマニングの記録更新を支えるとともに、ブロンコスがスーパーボウルに2度出場し、2度目は制覇する上での力となった。

「俺がうまくやったんじゃない。俺たち全体が良くなったんだ。俺たちは一つのグループとして学んだ。彼が来る前にも、俺が(100)ヤードを超える試合はあった。一つのグループとして一丸となって学び、まるで全員で一人のように思考した結果、俺たち全体としてベストをやり遂げた」とトーマスは言う。

ブロンコスで8年と半シーズン過ごした後、トーマスは2018年シーズンの半ばにヒューストン・テキサンズにトレードされた。テキサンズで7試合をプレーしたところで、アキレス腱の負傷によってトーマスのシーズンは終了している。

2019年にはニューイングランド・ペイトリオッツと契約するものの、シーズン前にカットされた。ペイトリオッツとの再契約を経て、トレードでニューヨーク・ジェッツへ。2019年はギャンググリーンの一員として11試合――先発は10試合――に出場し、キャッチ36回、433ヤード、タッチダウン1回をマークした。2020年はプレーしていない。

33歳のトーマスはキャッチ724回、9,763ヤード、タッチダウン63回を記録してフィールドを去る。レシービングヤードは歴代WRで53位にあたる数字だ。いずれブロンコスのリング・オブ・フェイムに選ばれるのはほぼ間違いないだろう。

「“いつだってD.T.は頼りになった。フィールド上やコミュニティでやってきたことという部分で、彼はブロンコスの歴史上、最も偉大な選手の一人だ” デマリウス・トーマスについて語るフットボールオペレーション統括責任者、ジョン・エルウェイ」

【A】