ビサッチアにHCを熱望するレイダースDEクロスビー、「彼が最適な人物」
2022年01月19日(水) 18:30混沌(こんとん)として悲劇的な13試合をラスベガス・レイダースのメンバーたちと乗り越えた暫定ヘッドコーチ(HC)のリッチ・ビサッチアは、チームのフルタイムHCになることを一定数の選手たちから希望されている。
中でも熱心なのはマックス・クロスビーだ。
現地18日(火)、『The Rich Eisen Show(リッチ・アイゼン・ショー)』に出演したクロスビーは、明確な支持を表明した。
「リッチは唯一無二の人だよ」とクロスビーは話している。「これからどうなる? って誰もが思っている。俺が誰の支持者かはもう知っているだろう。前から明言している。俺はリッチ推しだ。彼がその仕事に最適だと思う。ここに来てから彼は驚くべき仕事をやってのけた。悲劇に敗北、想像できるあらゆるものを背負っていたチームで彼は10勝してみせたんだ。彼は一部のグループを団結させ、1月と12月にフットボールゲームで勝つ方法を見つけ出したんだ。めったにないことだぜ。リッチは本物だ。彼はリーダーだよ」
20シーズンにわたってNFLでスペシャルチームのコーチをしてきたビサッチアは、ジョン・グルーデンがメールで女性蔑視や同性愛嫌悪、人種差別的な言葉を使っていたことが発覚して辞任した後にレイダースの指揮権を引き継いだ。その後、交通死亡事故を起こしたワイドレシーバー(WR)ヘンリー・ラッグス三世が複数の容疑で逮捕されてリリースされている。また、コーナーバック(CB)デイモン・アーネットも銃を振り回しながら殺してやると脅迫する動画が流出してリリースされた。
前例のないほど悲劇と苦難に満ちたシーズンだったが、その中でビサッチアは指導力を発揮して、レイダースは2016年以来となるプレーオフ進出を果たした。
17日(月)にジェネラルマネジャー(GM)マイク・メイヨックが解雇され、レイダース内ではすでに変化が始まっている。スーパーボウル時代になって初めてチームをプレーオフに連れていった暫定コーチとなったビサッチアは、2017年のジャガーズのダグ・マローン以来となるフルタイムHCへの昇格を目指している。
チームがプレーオフに突き進むための起爆剤となったクロスビーは、3年間のキャリアで初めてプロボウルに選ばれた。61歳のビサッチアはヘッドコーチになる前もなった後も、常にレイダース選手たちのことを考えてくれていたと彼はいう。そして、それがこの先のシーズンも続くことを願っている。
「まるで友人のところへ行くみたいな感じで彼のオフィスに入っていくことができるんだ。本当にそういう会話ができる。そういうのはなかなかないことだよ。すごく特別だ」とクロスビーは述べた。「そういうのがすでに建物の中にあるんだから、そいつを維持すべきだってのが俺の見解だ」
「彼はヘッドコーチじゃなかった時でさえ、いつでも相談しにいける相手だった。いつもそこにいてくれた。コーチングスタッフの中で俺が信頼し、何かあったら話したいと思わせる人物だった。グルーデンコーチのことは、悪く言うつもりはない。彼は俺が慕っていることを知っているはずだ。けど結局のところ、プレーしているのは選手たちであって、リッチはいつだって選手第一に考えてくれる。いつもそう言っているんだ。一番大事なのはロッカールームにいる連中。実際にプレーしているのは彼らなんだってね」
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