【2016年第4週】コルツが終盤に猛攻もジャガーズが逃げ切り今季初勝利
2016年10月03日(月) 03:40
アメリカからイギリス・ロンドンに舞台を移し、ウェンブリー・スタジアムで2日(日)に行われたインディアナポリス・コルツとジャクソンビル・ジャガーズの一戦は最終クオーターで一時は逆転に成功しそうな勢いをつけたコルツを退け、“ホーム”としてロンドンゲームに挑んだジャガーズが30対27で勝利、ようやく今季初白星を挙げた。同じAFC南地区に属するコルツを打ち破ったジャガーズは戦績をコルツとタイの1勝3敗に持ち込んでいる。
第4クオーターにはコルツのクオーターバック(QB)アンドリュー・ラックが3度のタッチダウンドライブでジャガーズに緊張感を走らせるも、残り1分36秒、ジャガーズ陣49ヤードの地点で第4ダウン1ヤードのパスがタイトエンド(TE)ドウェイン・アレンの手からこぼれ落ち、首の皮一枚つながった状態のジャガーズヘッドコーチ(HC)ガス・ブラッドリーに勝利が転がり込んだ。
今季初めて走りの試合を展開したジャガーズはランニングバック(RB)T.J.イェルドンが13キャリーで68ヤードを走り、QBブレイク・ボートルスが7回のスクランブルで36ヤードを追加。ジャガーズが17対6で上回り、前半を終えている。
一方のコルツは今回のオフェンス陣が自滅気味で、ラックがインターセプトを奪われ、ジャガーズに最初のタッチダウンを許す。さらに無謀なデフェンスがパス妨害や不必要なペナルティを引き起こし、ジャガーズに3回ものスコアリングドライブを与えてしまった。
第3クオーターは23対6でジャガーズがリードして終了。そして、コルツの大逆襲が始まる第4クオーターに突入する。
コルツの最初のタッチダウンドライブはジャガーズのセーフティ(S)ジョナサン・シプリアンがエンドゾーンで犯したパス妨害によって助けられた。コルツRBフランク・ゴアが次のプレーでボールをパンチ、9プレイ75ヤードのドライブを締めくくり、点差を縮めていく。
ジャガーズのパント後には2回のタッチダウンパスを成功させたラック。78ヤードのタッチダウンドライブはエンドゾーンの右コーナーに単独で走り込んできたワイドレシーバー(WR)T.Y.ヒルトンへのパスが見事に決まった。
怒涛の反撃を見せるコルツを必死に止めようとしたジャガーズだったが、3分強を残して3点差に追いつかれてしまう。ジャガーズの新人コーナーバック(CB)ジャレン・ラムジーの守備ミスがコルツにタッチダウンのチャンスを与えたのだ。コルツはラックからWRフィリップ・ドーセットにパスを通して最後のポイントをあげるも、最終的に追いつくことはできなかった。
ジャガーズのQBボートルスはパス33回を投げて19回成功、合計207ヤードを記録し、2回のタッチダウンパスをマークしている。
コルツのQBラックは42回中27回のパスを成功させて234ヤード、タッチダウンパスも2回決めたが、チームに連勝をもたらすには至らなかった。