セインツがロースター期限前にベテランCBロビーを放出
2023年08月30日(水) 10:03
コーナーバック(CB)ブラッドリー・ロビーがNFLでの旅でたどり着いた3つ目の場所で3シーズン目を迎えることはないようだ。
ニューオーリンズ・セインツが2シーズンを共にしたベテランのロビーを放出すると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地29日(火)に報道。その後、チームがロビーの放出を正式に発表した。
NFLの各チームは火曜日のアメリカ東部時間16時までにロースターを53名に絞らなければならず、その一環として放出の知らせを受けたとロビーはソーシャルメディアを通じて示唆している。
Cutting costs at all cost might just cost you in the end 🤷🏾♂️
— Bradley Roby (@BradRoby_1) August 29, 2023
「何が何でもコストを削減することは、結局は自分を犠牲にするだけかもしれない」
ロビーはこの時期の変化に慣れていないわけではない。セインツは当初、ヒューストン・テキサンズとのトレードで2021年9月8日にロビーを獲得。それはシーズン開幕のわずか4日前の出来事で、ロビーはトレードから11日後にセインツのユニフォームを身にまとって試合に出ている。
しかし今回については、ロビーは次の所属先を見つける必要がある。
ロビーは2014年ドラフト1巡目でデンバー・ブロンコスから指名を受けてNFLキャリアをスタートさせたが、全体31位指名権を費やしたブロンコスの期待に沿った選手にはなれなかった。ブロンコスでの5シーズンで先発を務めたのは出場した試合のわずか37%にとどまり、ブロンコスでの最終シーズンとなった2018年まで10試合以上に先発出場したシーズンはなかった。
テキサンズへの移籍後、ロビーは苦戦を強いられていたチーム内でより大きな役割を担い、2シーズンでインターセプト3回、パスディフェンス15回を記録。その間に出場した試合ではすべて先発を務めている。その後、ロビーはリーグの運動能力向上物質規定に違反したとして出場停止処分を受けた。
ロビーのニューオーリンズ行きは、セーフティ(S)マルコム・ジェンキンスやCBマーション・ラティモア、CBイーライ・アップルに続き、オハイオ州立大学出身の傑出した選手がセインツに加入する最新の例となった。ロビーは2022年シーズンの10試合を含め、2シーズンで11試合に先発出場し、インターセプト1回、パスディフェンス10回を記録している。しかし、セカンダリーにはラティモアや2021年ドラフト3巡目指名を受けたポールソン・アデボ、2022年ドラフト2巡目指名を受けたアロンテ・テイラーがおり、そこにロビーを確保しておく余裕はなかった。
31歳のロビーはコーナーバック陣の補強を必要としているチームから関心を集めるだろう。ただ、それがすぐに実現するとは限らない。
【RA】