「自分を変えるつもりはない」と反則に関して強気の姿勢を示すシーホークスWRメットカーフ
2023年10月20日(金) 16:51シアトル・シーホークスのワイドレシーバー(WR)D.K.メットカーフの2023年シーズンは、タッチダウン2回、平均15.3レシーブヤードを記録しており、そしてヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルによる、チームのペナルティボードのトップに位置するほどの不満を持っている。
今シーズン、メットカーフは5試合で5回のペナルティを受けているが(1回のオフセットペナルティを含む)、現地18日(水)にペナルティに対する傾向について尋ねられた時、メットカーフはより規律正しくなるという典型的な言い回しを取ることはなかった。むしろ、強気の態度を取っている。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』のマイケル-ショーン・ドゥガーによると、メットカーフは「それはただのボードだ。プレーの仕方を変えるつもりはない」と述べ、こう続けたという。「ペナルティを見ると、トーンティング、アンネセサリーラフネス、フェイスマスク、ホールディング、あとひとつ(イリーガル・ブラインドサイドブロック)があったと思う。自分のプレーを振り返って評価すると、結構うまくやっていると思うんだ。一貫してプレーする努力をしていて、ルールを守ろうと、ちゃんとしたプレーを心がけている。それがどういう状況であれ、そのための努力をしているよ。選手として、人としての自分を変えるつもりはない」
こう言っても意味はないかもしれないが、日曜日に実施されたシンシナティ・ベンガルズとの試合で敗れた時、メットカーフのアンネセサリーラフネスの反則は、シーホークスにとってあまり痛手とはなっていない。そのペナルティで、ルーキーのランニングバック(RB)ザック・シャルボネが獲得した4ヤードのゲインを取り消すことになったものの、次のプレーでクオーターバック(QB)ジーノ・スミスがタイラー・ロケットにパスを通して32ヤードを獲得し、メットカーフのミスをカバーした。
それでも、反則はメットカーフにとって増えつつある傾向の一部だ。ペナルティが下され、審判がアンネセサリーラフネスのペナルティを宣言した時、その対象が、フィールドで感情を出すことをためらったことがほとんどない情熱的な選手である背番号14番のメットカーフであったことは容易に想像できた。
メットカーフは、その場の雰囲気にのまれがちであることを記者に問われ、「仕事で悪い日を過ごしたことはないかい?」と返答。自然と、記者は肯定的な返事をした。
「だから、それがすべてなんだ」と主張するメットカーフは、こう続けている。「完璧な人間なんていない。今さっき言ったように、俺は他人の支配を受けない。競争心が強い。(キャロルが)ペナルティボードをスクリーンに写したからといって、尻込みするつもりはない。俺は俺であり続けるだけさ」
メットカーフがメットカーフであることは、2019年ドラフト全体64位指名でシーホークスに入団して以来、チームにとっておおむねポジティブな経験だ。メットカーフは最初の4シーズンでレシーブ306回、4,218ヤード、タッチダウン35回を記録し、2020年にはプロボウルにも選出されている。メットカーフは2023年を迎え、ロケット(と新人のジャクソン・スミス・インジグバ)を補完する大型ターゲットとして大いに活躍している。
メットカーフのペナルティは、3勝2敗のシーホークスの試合を台無しにするまでは、決定的な問題にはならないだろう。今のところ、それは起こっていない。
『ESPN』によれば、キャロルは「月曜のミーティングですべてのペナルティをボードに掲示し、最も反則の多かった選手が上位に入った。彼(メットカーフ)も別の選手と一緒にそこにいた」と語り、こうつけ加えたという。「私たち全員がそれを認め、問題が何であるかを認識しなければならない。今回はたまたま彼が呼ばれただけだ」
「彼はわかっている。それを一掃しなければならない。彼らがどのように反則を科されているのか、私たちもしっかり認識しなければならない。彼はとてもアグレッシブな選手で、フィジカルも強い。それだけに注意を引いてしまうんだ。だから、もっと規律正しくしなければならない。彼はそれを理解しているし、それをやり遂げなければならないよ」
メットカーフとキャロルは現在、この問題について違う考えを持っているようだ。もしかしたらメットカーフは、今週のアリゾナ・カーディナルス(1勝5敗)戦から足並みをそろえることになるかもしれない。ただ、メットカーフがそれを確信するのに大きなミスが必要でないことを願うばかりだ。
キャロルはメットカーフについて「それは男特有の競争心で、うまくコントロールする必要がある。それは経験を積むことでできるようになるが、時には痛みを伴うこともある」とコメントし、こうつけ加えた。「だから一番大事なのは、私たちがそれに注意を向け、取り組んでいるということであり、彼もそれを理解していて、正したいと思っているということだ。彼はペナルティを犯すことでチームを苦しめたくはないはずだし、それは彼だけではない。私たちはペナルティをもっと減らさなければならない」
【KO】