スティーラーズがファルコンズ元HCアーサー・スミスを新OCとして採用
2024年01月31日(水) 09:28アーサー・スミスが苦戦しているオフェンスを指揮するチャンスを再び得ている。
現地30日(火)、アトランタ・ファルコンズのヘッドコーチ(HC)を3シーズンにわたって務めた後に解雇されたスミスが、ピッツバーグ・スティーラーズの新攻撃コーディネーター(OC)として採用されると『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが情報筋の話をもとに報じた。
41歳のスミスは2007年から始まったマイク・トムリンHCの在任期間で5人目のフルタイムOCとなる。スティーラーズの過去4名の攻撃コーディネーターのうち、3名は組織内から選出された人物だった。2023年シーズン途中に解雇されるまでその座についていたマット・カナダも、組織の中から選出されている。
スミスはスティーラーズのオフェンスを改善するだけではなく、オフェンスの指導者として自身の評判を向上させるためにピッツバーグに向かう。スミスはテネシー・タイタンズの攻撃コーディネーターとしてクオーターバック(QB)ライアン・タネヒルのキャリアを再構築し、NFL2位のオフェンスを指揮した能力を買われてファルコンズのヘッドコーチとして採用された。しかし、アトランタで将来を担うクオーターバックを育成できなかったことが、チームを3年連続で7勝10敗という成績に導いた後に解雇された大きな原因となっている。
2023年シーズン、スティーラーズ攻撃陣は得点で28位に沈んだ。スミスが率いたファルコンズは26位だった。
スミスがスティーラーズの攻撃をどれだけ改善できるかが2024年に注目されることは間違いないだろう。ファルコンズがそうであったように、スティーラーズにもランニングバック(RB)のナージー・ハリスやジェイレン・ウォーレン、ワイドレシーバー(WR)のディオンテ・ジョンソンやジョージ・ピケンズ、タイトエンド(TE)のパット・フリーアムスやダーネル・ワシントンなど、スキルのある人材がそろっている。そしてファルコンズと同様に、クオーターバックには疑問が残っている状態だ。
スミスが真っ先にやるべきことは、スティーラーズのQBポジションの把握と強化だろう。スティーラーズには、2022年ドラフト1巡目指名を受けるも期待値以下の2シーズン目を過ごしたQBケニー・ピケットが戻ってくることになっている。長年バックアップを務めてきたメイソン・ルドルフは、シーズン後半に停滞していた攻撃陣を救う活躍を見せたものの、現時点ではフリーエージェント(FA)になる予定だ。
10シーズンにわたってタイタンズに所属し、最後の2シーズン(2019年から2020年)で攻撃コーディネーターを務めていたスミス。今後はスティーラーズに加入して再びAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の攻撃コーディネーターとなり、過去5シーズンの大半で不振だったオフェンスを改善することを目指すはずだ。
【RA】