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脚力を「対称」にしてハムストリングのケガを克服したいと望むパッカーズWRワトソン

2024年05月27日(月) 11:25


グリーンベイ・パッカーズのクリスチャン・ワトソン【AP Photo/Matt Ludtke】

長引くハムストリングのケガで2023年シーズンのほぼ半分を欠場したグリーンベイ・パッカーズのワイドレシーバー(WR)クリスチャン・ワトソンは、答えを探し求めてきた。

そして、ワトソンはそれを見つけたようだ。

頻発するケガの根本的な原因を突き止めたいと考えている25歳のワトソンは、今オフシーズンにウィスコンシン大学マディソン校を訪れ、一流フットボール選手のハムストリングのケガについて研究している研究者たちと協力している。

ワトソンは先週に行われたOTA(チーム合同練習)で、問題の大半は脚力の非対称性に起因していることが分かったと明かした。

ケガが長引いた右脚は当時、左脚との筋力の差が20パーセントほどあった。ワトソンによると、特に、最初に負傷した後に選手が完全に筋力を回復させられなかった場合に、それが多くの問題を引き起こす可能性があるという。

『ESPN』によると、ワトソンは「俺にとっては脚の非対称性が問題だった」と語ったという。「原因はいろいろある。もちろん、前にハムストリングに問題が起こって、筋力的に回復しきれなかったこともそうだ。だから、筋力面の強化を中心にやって対称性を取り戻そうとしてきたんだけど、それは自分にとってものすごく大きなことだった。本当に良い感じだし、この調子で頑張っていく」

パッカーズから2022年ドラフト2巡目指名を受けたワトソンは、ハムストリングのケガでルーキーシーズンに3試合を欠場したが、それでもレシーブ41回で611ヤード(レシーブ平均14.9ヤード)、タッチダウン7回という数字を残した。

ワトソンがしつこいケガが原因でより長く欠場するようになったのは2シーズン目からだ。

2023年シーズンにワトソンは最初の3試合でインアクティブとされたものの、その後の9試合に出場してレシーブ28回、422ヤード、タッチダウン5回を記録。しかし、再びハムストリングに問題が生じ、レギュラーシーズン最後の5試合を逃した。

ポストシーズンには出場可能になったものの、ワトソンは2試合でそれぞれキャッチ1回と、限定的な貢献しかできていない。

「左脚と比べて明らかに右脚の力が少し落ちていた」とワトソンは振り返っている。

「1つの要素として、左側に負担がかかり、左側でより多くのことをすることになる。2つ目に、同じ力を出そうとすると当然、力のない方に負担がかかる。それが自分にとって一番大きいことだった。疲労にもつながるからね。それはまずい状況だから、それを無くすことが一番の目標だった」

現時点で、脚力の差は10パーセント程度だと明かしているワトソンは、今後の取り組みでさらにその差を縮めたいと考えている。ワトソンがオフシーズンから秋を迎えるまで、健康状態を維持できれば、WR1としてフルシーズンを戦い抜く若いワイドアウトの実力を見たい者にとっては、うれしいニュースとなるだろう。

ワトソンは「今、フットボールフィールドでできることに関しては、間違いなく100パーセントの状態だと感じている」と話し、「でも、まだ少し左右非対称な部分があるし、それについてはウエイトルームでトレーニングスタッフと一緒に取り組んでいるところだ。だけど、それで何かをためらうことはないし、将来的なリスクがなくなるように、単純に正しい状態を維持し続けなきゃいけないだけ」と続けた。

【RA】