自身が所属するフィラデルフィア・イーグルスと同様に、ディフェンシブタックル（DT）ジェイレン・カーターは2023年に鮮やかなスタートを切った。

シーズン終盤に大きくつまずいたチームほど顕著ではなかったものの、カーターのパフォーマンスも同じように、シーズン終盤にかけて当初ほど印象的なものではなくなっていった。

2023年のドラフト1巡目指名選手だったカーターは、2024年シーズンを通して好調を維持すべく、この春にコンディショニングに集中している。また、印象的なルーキーシーズンを過ごした後、2024年シーズンをより良いものにできると信じているようだ。

『NBC Sports Philadelphia（NBCスポーツ・フィラデルフィア）』のデーブ・ザンガロによると、カーターは先週に「1年目はまずまずだった。自分が望んだ結末ではなかった。映像を見ると改善すべき部分がたくさんある。それでもいい。俺たちは今、ここにいるし、去年を上回る準備はできている」と話したという。

2023年NFLドラフト全体9位で指名されたカーターは、全体的に大きな期待に応え、AP通信NFLディフェンス部門年間最優秀新人賞の投票ではヒューストン・テキサンズのディフェンシブエンド（DE）ウィリアム・アンダーソンJr.に次いで2位につけた。

カーターは16試合に出場してタックル33回、サック6回、クオーターバック（QB）ヒット9回、タックルフォーロス8回、フォースドファンブル2回をマーク。

最初の5試合で、カーターはタックル12回、タックルフォーロス4回、QBヒット4回、フォースドファンブル2回、サック3.5回と猛威を振るった。しかし、最後の11試合ではサック2.5回、タックルフォーロス4回、QBヒット5回、フォースドファンブル0回と対照的な数字を残している。

フレッチャー・コックスが引退したことで、カーターの出番は増えそうだ。その可能性を考慮した上で、昨季の低迷に対処するために、体重約143kgのカーターは春にスタミナをつける努力をしている。

OTA（チーム合同練習）中に集中している部分について「コンディショニングに重点を置いている」と明かしたカーターはこう続けた。

「テクニックを磨くよりも、コンディションを整えたいと思っている。テクニックのことは1年中やっているからな。パスラッシュとかそういうことに取り組みながら、テクニックに関しては毎日、練習で磨いている」

「でも、コンディショニングはあまりやっていなかった。だけど今回は、手の動きとかそういうことよりも、コンディショニングに取り組んだ」

イーグルスは昨季、悪名高い急転直下を経験し、5勝0敗でスタートを切ったにもかかわらず、レギュラーシーズン最後の6試合中5試合で敗れるという悲惨な成績を残した。その後、ポストシーズンでは、タンパベイ・バッカニアーズに大敗を喫している。

カーターは明らかに有望な1年目を過ごしたとはいえ、シーズン後半にもっと活躍していれば、チームを助けられたかもしれない。

キャリア2年目を迎えるカーターはこの春、今季をより良い形で締めくくるために有酸素運動に励んでいる。

【RA】