QBからWRへの転向を受け入れるレイブンズのマリク・カニンガム
2024年06月22日(土) 13:03ボルティモア・レイブンズに所属するマリク・カニンガムはクオーターバック(QB)からワイドレシーバー(WR)へのポジション変更を受け入れている。
ルイビル大学で1年間チームメイトだったラマー・ジャクソンの存在が、カニンガムがクオーターバックとしてプレーする道を阻む中、かつてニューイングランド・ペイトリオッツに在籍していたカニンガムは先日、ポッドキャスト『The Lounge(ザ・ラウンジ)』に出演した際に、ワイドレシーバーとして成長することに全力を注いでいると明かした。
チームの公式記録によると、カニンガムは「最初は“ああもう、クオーターバックになりたいのに”と思っていたんだ。でも同時に、チームのためにベストを尽くさなきゃならないから、そう考えることにした。“スペースでボールを受け取れたら、クオーターバックのために活躍できるじゃん”って考えるようになった。だから、これは失敗なんかじゃなくて、いいことだってとらえることにしたんだ」と話したという。
「俺は自分自身と自分の能力を信じている。もちろん、クオーターバックでもプレーできるよ。でも、チームが今求めているのはそれじゃない。別の役割を求められているんだ。俺はチームが勝つためなら何でもやるタイプだからね」
モバイルクオーターバックとして長くジャクソンを尊敬してきたカニンガムは、この決断はクオーターバックとしての夢を一時中断するものであり、終わりではないと言及している。カニンガムはNFLレベルでポジションを変える能力を示すことができれば、同じように成功を収めた、ごく一部の選手たちと肩を並べることができるとも話した。
「正直に、本音を話すよ。俺が育ったところでは、みんなそうだと思うけれど、ただひたすらにボールを追いかけていた。中学に入る頃にはクオーターバック一筋になっていたけれど、俺はずっと運動神経がよかった。正直なところ、俺が今やっていることをラマーにはできないと思うよ。・・・正直なところ、本気になれば、俺にできないことはないんだ」
そう明かす25歳のカニンガムはクオーターバックとしてプレーする中で得られた知識を、本能的な動きからルートのタイミングの理解に至るまで、ポジションの変更に役立てている。
クオーターバックに戻ることを完璧に諦めるつもりはないと強調しているカニンガムだが、2024年シーズンではレイブンズのレシーバー陣の中で力になれるかどうかを探るべく、ポジション変更するようだ。
カニンガムは「俺は頑固にならないようにしているんだ。チームのために最善を尽くさなきゃならないし、自分にできることをやらないといけない。もしかしたら、チームは俺に別の可能性を見いだしているのかもしれないね」とコメント。
レイブンズのレシーバー陣のデプスチャート上位は、ゼイ・フラワーズ、ラショッド・ベイトマン、ネルソン・アグホロー、新人のデヴォンテス・ウオーカー、タイラン・ワラス、ディオンテ・ハーティといったメンバーが占めている。トレーニングキャンプやプレシーズンで活躍を見せれば、カニンガムはダークホースになり得る。
【KO】