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ラムズのバックアップになることに満足しているQBガロポロ、「ここは自分らしくいられる場所でもある」

2024年08月13日(火) 16:09


ロサンゼルス・ラムズのジミー・ガロポロ【NFL】

クオーターバック(QB)ジミー・ガロポロがラスベガス――あるいは過去のいずれかの場所――で笑顔を失っていたとしたら、ロサンゼルスでそれを取り戻したと言える。

ベテランQBのガロポロにとって、ロサンゼルス・ラムズに加入してヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイの下で仕事に取り組むことは、南カリフォルニアの新鮮な空気を吸うような感覚だと言えよう。

『The Athletic(ジ・アスレチック)』のジェフ・ハウによると、ガロポロは「ここは自分らしくいられる場所でもある。それがこれまでにいた場所とは違う」と話したという。

「緊迫感とともにプレッシャーもあるけど、良い意味でね。もちろん、全員が勝ちたいと思っているし、良いパフォーマンスをしたいと思っている。ここではみんながそれを適切な方法でやっている。前向きに後押ししてくれる。とにかく良いことだらけだ。俺はそのすべてを楽しんでいるし、ミーティングだって良い時間だ。今はすべてが順調だ」

ガロポロは今オフシーズンにラムズに移籍したが、それ以前はラスベガス・レイダースで散々な1年間を過ごしていた。フリーエージェント(FA)として契約し、ニューイングランド・ペイトリオッツ時代に攻撃コーディネーター(OC)だったジョシュ・マクダニエルズと再会したガロポロだが、オフシーズンには手術を受けなければならず、その後にQB1の座を手に入れている。しかし、大きく苦戦したガロポロは、レイダースのヘッドコーチを務めていたマクダニエルズが解雇されたその日にベンチに下げられた。

かつて元QBトム・ブレイディの代役および後継者としてペイトリオッツにドラフト指名されたガロポロは現在、NFLキャリアで4つ目のチームに在籍している。ペイトリオッツからトレードされて加入したサンフランシスコ・49ersでは、負けることよりも勝つことの方がはるかに多く、チームのスーパーボウル進出にも貢献したが、その一方で数々のケガにも対処していた。

初めてラムズの一員として臨むシーズンの最初の2試合で出場停止処分を受けているガロポロには、さらなるドラマが待ち受けている。または、少なくとも対処しなければならないことがある状態だ。出場停止処分は治療使用特例の扱いに失敗したことが原因だったとガロポロは明かしている。

現在、ラムズでマシュー・スタッフォードのバックアップを務めているガロポロは、今この瞬間を楽しんでいるようだ。プレッシャーは少なく、先発として注目を集めることもない。

10年にわたるジェットコースターのようなキャリアの中で、ガロポロは束の間の休息を楽しんでいるのだ。

ガロポロは49ersで予測不能な数年間を過ごした後にレイダースに加入し、また去るまでの数年間について「混沌としていた時期もあったけど、すべてが学びの経験だ」と振り返っている。

「それは俺がここから学んだことの1つだ。NFLはクレイジーだよな。みんなそれぞれのストーリーがあって、成功しようといろんな方向に進んでいる。でも結局、それは自分のストーリーで、それを最大限に生かさなきゃいけない。良いことも、悪いことも、無関心なことも、過去に何があったとしても、それは起こったことなんだ。ここにいる今、俺は毎日を最高な日にしようとしている」

ガロポロが取り入れなければならない変化は多いが、最も重要なのは健康を維持することだろう。

「健康なオフシーズンを過ごせているのは本当にうれしい」とガロポロは語っている。

「しばらくはそうじゃなかったからね。去年は足の手術がきつかった。経験したことがある人なら分かると思うけど、回復するのは楽じゃなかった。でも、今は自分を取り戻した感じがする」

実際、ラスベガスからロサンゼルスへ向かう際に、自分がそれまで忘れていた可能性がある笑顔を浮かべていることに気づいたガロポロは、こうコメントしている。

「この役割に就いて、2番手の選手たちといろいろと試すことができている。自分らしくいることができるんだ。しばらくそういうことがなかったから、その感覚を取り戻せて良い気分だ」

【RA】