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バイウイークを経てプレーアクションを重視するファルコンズHCモリス

2024年11月27日(水) 13:51


アトランタ・ファルコンズのラヒーム・モリスHC【NFL】

バイウイークを利用して自己分析を行った結果、アトランタ・ファルコンズのヘッドコーチ(HC)ラヒーム・モリスはオフェンスでプレーアクションをもっと増やしたいと考えている。

『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ/NGS)』によると、ファルコンズが11試合でドロップバック時にプレーアクションを実行したのはわずか14%で、これはリーグで最も少ない割合だという。また、ファルコンズがプレーアクションパスを実行したのはプレー全体の8%であり、12週間を通して10%を下回った唯一のチームになっているとのこと。

チーム公式サイトによると、モリスHCは「それは私たちが増やしたいものであり、改善したいものであり、より重視し、ゲームの一部として浸透させたいものだ」と述べたという。

今季序盤、アキレス腱のケガから回復したばかりのクオーターバック(QB)カーク・カズンズの機動力が欠けていたことが、チームのプレーアクションパスの少なさを説明できるかもしれない。しかし、現時点でそれは懸念事項ではない。

攻撃コーディネーター(OC)ザック・ロビンソンが、プレーアクションを多用するロサンゼルス・ラムズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイの下で経験を積んだことを踏まえると、ファルコンズが現時点でプレーアクションをほとんど使用していないことは驚きだ。比較のために挙げると、ラムズは12週間を通してドロップバックの27.6%でプレーアクションを行っており、これはリーグで7番目に高い割合だ。NGSによると、最も高い割合を記録しているのはデトロイト・ライオンズ(38.1%)とのことだが、ランプレーに強く、クオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフを司令塔に据えていることを踏まえると驚きではない。

ランアクションによってラインバッカー(LB)たちはハンドオフの可能性を警戒せざるを得なくなるため、プレーアクションはクオーターバックの負担を軽減することが証明されている。また、これはカズンズが得意とするプレーでもある。ファルコンズの公式サイトによると、2016年以降、カズンズのドロップバック時のプレーアクション率は24%で、その率は同期間の全クオーターバックの中で10番目に高いという。

オフェンスにはプレーアクションパスを組み込んでいるものの、単純にコール回数が少ないと指摘したモリスHCは、次のように述べている。

「ドロップバックゲームやクイックゲームでのパス、あるいは特定の試合でのランなど、オフェンスのさまざまな部分で成功を収めてきたのは、偶然の結果だ。必ずしもそのコールを選択したわけではなかった」

「計画には組み込まれている。計画にはずっと含まれているし、これからもそうなるはずだが、これまでは間違いなくおろそかにしてきた」

ランニングバック(RB)のビジャン・ロビンソンやタイラー・オールゲイエを擁していることを踏まえると、ファルコンズがその戦術をおろそかにしてきたのは驚きだ。バイウイーク明けのロサンゼルス・チャージャーズ戦に向けて、1ゲーム差で地区内首位をキープしているファルコンズが、ついにプレーアクションをより積極的に取り入れるのは理にかなっていると言えよう。

【RA】