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レイブンズがイーグルス戦で出場を拒否したWRジョンソンに1試合の出場停止処分

2024年12月05日(木) 09:27


ボルティモア・レイブンズのディオンテ・ジョンソン【Kevin Sabitus via AP】

現地4日(水)、ボルティモア・レイブンズはベテランワイドレシーバー(WR)ディオンテ・ジョンソンが日曜日に“フィラデルフィア・イーグルス戦で出場を拒否”したことを理由に、チームに弊害をもたらす行為におよんだとして1試合の出場停止処分を科した。

それを受け、ジョンソンはバイウイーク明けのシーズン第15週に行われるニューヨーク・ジャイアンツ戦を欠場することになっている。

今回の出場停止処分により、ジョンソンが奇妙にもイーグルス戦で一度もプレーに参加しなかったことに対する説明がつく。

レイブンズのジェネラルマネジャー(GM)エリック・デコスタは水曜日に声明で「われわれはチームに弊害をもたらす行為により、ディオンテ・ジョンソンを次のニューヨーク・ジャイアンツ戦で出場停止処分にするという難しい決断を下した」と述べ、「この件については、これ以上コメントすることはない」とつけ加えた。

これほど事実に即した動きはないだろう。レイブンズが負傷したラショッド・ベイトマンの代わりにタイラン・ワラスを起用したこともあり、ジョンソンが日曜日の試合に関与しなかったことは多くの人を驚かせた。

レイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは月曜日にこの件について尋ねられた際、ジョンソンの放出を含め、さまざまな解釈ができるようなあいまいな回答をした。その2日後、レイブンズはフィールドに復帰する1週間以上前にレシーバーに罰を与えることを決め、ジョンソンを帰宅させることにしている。

レイブンズは2024年シーズンの途中にカロライナ・パンサーズとのトレードでジョンソンを獲得。このトレードでは、ピッツバーグ・スティーラーズでの5シーズンでAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区での経験も積んだジョンソンを手に入れる代わりに、ドラフト指名権交換の一部として条件付きの3日目指名権をパンサーズに送っている。このトレードは考えるまでもないことのように思われた。レイブンズはパンサーズでの短期間の在籍中にキャッチ30回、357ヤード、タッチダウン3回を記録し、違いを生み出す能力が確実にあることを示したベテラン選手を獲得したからだ。

理論上、スーパーボウルを狙うレイブンズはクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンに、ジョンソンという実績のあるパスキャッチャーを与えることになるはずだった。しかし、実際にはその逆の結果となっており、ジョンソンの成績は5試合でキャッチ1回、6ヤードにとどまり、何よりもその生産性の低さに注目が集まっている。

ジョンソンはこれからの11日間、ボルティモアで注目を浴びることなく過ごすことになるだろう。レイブンズがプレーオフ進出、そしてスーパーボウル制覇という目標に向け、一切の妥協を許さないのは明らかだ。ジョンソンがその目標の追求に関与するかどうかは、現時点ではまだ分からない。

【RA】