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Sマイカー・ハイドが練習生としてビルズに復帰、今季終了後に引退へ

2024年12月05日(木) 11:22


バッファロー・ビルズのマイカー・ハイド【Matt Patterson via AP】

マイカー・ハイドのNFLでの12シーズン目は11シーズン目が終わった場所と同じ、バッファローで始まる。

ハイドはそこでキャリアを終えるつもりでもある。現地4日(水)、バッファロー・ビルズはハイドが練習生としてチームに加わると発表。ハイドは2024年シーズン終了後に引退すると宣言し、2017年からずっと所属していたチームで引退前最後の時間を過ごすことになった。

ビルズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモットは水曜日に「(ハイドが戻ってくることには)驚いていないが、本当に、そういう選手たちが戻ってきてもまったく驚かない」と述べている。

「他チームでプレーするためにここを去った選手たちも、今回のように他チームではプレーしなかった選手たちも、私たちの動向をかなり注意深く見守ってくれているようで、それは素晴らしいことだ」

2013年ドラフト5巡目で指名されたアイオワ大学出身のハイドは、キャリアを開始したグリーンベイ・パッカーズで4シーズンにわたってプレーした後、2017年にビルズに移籍。ハイドはビルズがマクダーモットHCを採用してからわずか2カ月後にチームに加わり、その後7シーズンにわたってジョーダン・ポイヤーと共に強固なセーフティコンビとしてプレーしてきた。

ポイヤーは2024年に入ってからAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区のライバルであるマイアミ・ドルフィンズに移籍し、1つの時代が終わりを迎えた。一方のハイドは今週まで職につかず、シーズンの大半をNFLのどのチームにも所属せずに過ごしてきた。その間に、ビルズはテイラー・ラップやダマー・ハムリン、コール・ビショップ、カリーム・ジャクソン、マイク・エドワーズ(後に放出され、タンパベイ・バッカニアーズと再契約)といった選手でセーフティ陣を再編成している。

ハイドにとっては12月が、自身やマクダーモットHCが加入したときからチームが掲げてきたスーパーボウル制覇という目標に向けて、最後の挑戦を始めるタイミングとして最適だったようだ。

今後、必ずしもハイドがフィールドで活躍するわけではない。マクダーモットHCはハイドが練習生であることを即座に指摘し、前述の4人のセーフティを全面的に信頼していると述べた。少なくとも、ハイドが練習生としてチームに加わることは、マクダーモットHCのディフェンスで豊富な経験を積み、チームメイトに授けることができる豊富な知恵を持つ選手が戻ってきたことを意味する。

シーズン終盤に差し掛かる中、ビルズは選手層の問題に直面した場合も、信頼できるディフェンダーを練習生から昇格させることができる。

ハイドに期待していることについて尋ねられたマクダーモットHCは「敬意を込めて言うが、ほとんどない」と返答。

「私たちは良い状態だ。シーズンを通してずっとプレーしてきた選手たちにものすごく自信を持っている。その観点からほとんど期待していない。期待を管理するためにそう言っているだけだ。“加入してプレーして助けてもらう”という意味での期待はほとんどない」

「とにかく1日1日を大切にしていこう。まず、全員が今の彼の役割が何なのかを理解している状態にして、そこから様子を見ていく。私たちはただ、1日1日をそのまま受け入れるつもりだ。大事なのはチームだ。いつだってチームが最優先だ。決して1人の選手のことじゃない。その点で、マイカーは今回のことが自分の話になるのを望んでいないだろう」

より大きな視点で見れば、重要なのはハイドではない。とはいえ、スーパーボウルを目指すチームにファンのお気に入りの選手が戻ってくるのはやはり喜ばしいことだ。ビルズが過去5年間にわたってぶつかってきた壁をついに乗り越えることができれば、ハイドにとってはすべてが価値のあることになるだろう。

【RA】