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2025年レギュラーシーズンにドイツのベルリンで試合開催へ

2024年12月12日(木) 14:00


NFLロゴ【Aaron M. Sprecher via AP】

ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は国際的な成長を優先し、国際的な影響力を拡大し続ける中で、2025年に初めてドイツのベルリンでレギュラーシーズンゲームを開催することになった。

2025年NFLベルリンゲームは、スポーツ都市での試合開催に対する複数年にわたる取り組みの一環として、オリンピック・スタジアムで実施される。

NFLは2022年以降、ミュンヘンとフランクフルトでレギュラーシーズンゲームを成功裏に開催してきた。ベルリンでの試合はドイツで開催されるNFLレギュラーシーズンゲームとして5回目、ドイツの首都で実施されるものとしては初めてとなる。

NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは「ドイツにはアメリカンフットボールの豊かな伝統があり、NFLはベルリン市との深い歴史がある」と述べた。

「われわれは34年前に初めてオリンピック・スタジアムでプレシーズンゲームを実施した。2000年代初頭にNFLヨーロッパのベルリン・サンダーの本拠地になる前のことだ。現在、ドイツには約2,000万人のNFLファンがいる。ベルリンとの関係の新たな章を開くにあたり、レギュラーシーズンゲームを初めて実施し、街に歴史的な帰還を果たすつもりだ」

また、ベルリン州政府のスポーツおよび内務担当上院議員であるアイリス・シュプランガーは「NFLとのこの長期的なパートナーシップは、ベルリンを国際的なスポーツ都市としてさらに発展させ、オリンピック・スタジアムのファンを興奮させるでしょう」と述べている。

「2025年NFLベルリンゲームは世界的な知名度、多数の海外からのゲスト、観光客の増加、そして都市全体にわたる高い経済価値を意味します。私たちは州内でのアメリカンフットボールの存在感をさらに高めていくとともに、素晴らしい試合と、今後もリーグとの素晴らしいパートナーシップを継続していくことを楽しみにしています」

NFLは試合に加え、ベルリン州議会と協力し、2028年のロサンゼルスオリンピック(LA28)で採用される予定の非接触形式のフラッグフットボールをベルリンの学校やクラブで普及、発展させるための主要スポーツ開発プログラムに取り組む予定だ。

NFLは1990年から1994年の間にオリンピック・スタジアムでアメリカンボウルを5回開催。また、オリンピック・スタジアムは2003年から2007年にかけてNFLヨーロッパのベルリン・サンダーの本拠地でもあった。オリンピック・スタジアムでは、1936年の夏季オリンピック、FIFA男子ワールドカップ(1974年と2006年)、FIFA女子ワールドカップ(2011年)、UEFA EURO 2024(ユーロ2024)の決勝を含む6試合、世界陸上選手権やヨーロッパ陸上選手権が実施されてきた。また、オリンピック・スタジアムはサッカーチームのヘルタ・ベルリンのホームスタジアムでもある。

2025年より、NFLはリーグ運営による海外でのレギュラーシーズンゲームを1シーズンにつき最大8試合まで実施することが可能だ。2025年レギュラーシーズンにロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで2試合、マドリードにあるレアル・マドリードC.F.の本拠地であるサンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムで1試合が行われることはすでに発表されている。その他の試合と開催地は数週間から数カ月後に正式に発表される予定だ。

NFLはこれまでにロンドン、ミュンヘン、フランクフルト、サンパウロ、メキシコシティ、トロントで試合を行っており、米国外で実施したレギュラーシーズンゲームの数は55試合に上る。

NFLは数カ月の間に参加チーム、スケジュール、チケット情報を発表する予定だ。

「2025年にオリンピック・スタジアムへ・・・ベルリンで初めてのレギュラーシーズンゲーム! @NFLDeutschland」

【RA】