ブラウンズで8シーズンを過ごしたDEギャレットが“勝ちたいという願い”を理由にトレード要請
2025年02月04日(火) 08:53クリーブランド・ブラウンズでの将来について憶測が飛び交う中、ディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットが正式にトレードを要請した。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが入手した声明の中で、ギャレットは2025年シーズン開幕前に他チームに移籍することを望んでいると現地3日(月)に明らかにしている。
ギャレットは「NFL入りを夢見ていた子どもの頃、俺が目を向けていたのはスーパーボウルで勝つという究極の目標だけだった。そして、その目標が今日まで自分を突き動かしてきた」とつづり、こう続けた。
「オハイオ州北東部のコミュニティに対する愛情とクリーブランド・ブラウンズの素晴らしいファンベースが、この決断を人生で最も難しいものの1つにしている。この8年間が、今の自分を形作ってくれた」
「この街をホームと呼ぶことを愛している一方で、最大の舞台で勝ち、戦いたいという自分の願いが現状に甘んじることを許さない。常に目標としていたのは、クリーブランドからカントンに行くことではなく、スーパーボウルをかけて競い、そこで勝つことだった」
「それを踏まえて、クリーブランド・ブラウンズからのトレードを要請した」
29歳のギャレットは7年連続で10回以上のサックを記録し、4年連続で14回以上のサックを達成している。また、5年連続でプロボウルに選出されているほか、キャリアを通して4回オールプロのファーストチームに選ばれており、2023年シーズンにはAP通信NFLディフェンス部門年間最優秀選手賞にも輝いた。
ブラウンズのジェネラルマネジャー(GM)アンドリュー・ベリーは先週、2つの1巡目指名権と引き換えだったとしてもギャレットをトレードすることに興味がないのかと問われた際にそれを肯定し、「記録に残しておいてもらって構わない」と発言。ベリーGMはチームがギャレットとの契約延長を望んでいることも示唆した。
ラポポートは月曜日に、ブラウンズのギャレットに対する姿勢は本人からの要請後も変わっていないと報じている。
ギャレットは2020年に5年1億2,500万ドル(約193億9,500万円)の契約を締結し、契約期間はあと2年残っている状態だ。ギャレットの契約は2025年に1,970万ドル(約30億5,665万円)、2026年に2,040万ドル(約31億6,526万円)のサラリーキャップヒットを数える。ギャレットはリーグイヤーの5日目にあたる3月16日(日)に500万ドル(約7億7,580万円)相当のロースターボーナスを受け取る予定だ。
ブラウンズはギャレットの在籍期間のほとんどである程度競争力を持ち続けてきたが、彼の在籍中にポストシーズンに進出したのはわずか2回にとどまっている。2023年シーズンはリーグトップのディフェンスを誇り、11勝を挙げたが、今季はギャレットがリーグ最多22回のタックルフォーロスを記録したにもかかわらず、3勝14敗と低迷した。
現在はギャレットのクリーブランドでの時間も終わりに近づいているのかもしれない。
【RA】