ニュース

QBハーバートへの「軽視」をやめるよう呼びかけるチャージャーズSジェームズ

2025年02月05日(水) 10:44


ロサンゼルス・チャージャーズのダーウィン・ジェームズとジャスティン・ハーバート【Kevin Terrell via AP】

ロサンゼルス・チャージャーズがプレーオフでヒューストン・テキサンズに屈辱的な敗北を喫した後、4回のインターセプトに大きな注目が集まった。

プレーオフで毎回冴えない結果に終わっているクオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートは、今回のプレーオフ敗退の責任を問われ、厳しい批判にさらされている。

セーフティ(S)ダーウィン・ジェームズはハーバートに対する中傷を終わらせるつもりだ。

最近、ジェームズはダラス・カウボーイズのラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズのポッドキャスト番組『The Edge(ジ・エッジ)』で「彼はそんなことを受けるべきじゃない」と話している。

「俺たちはチームスポーツをしている。クオーターバックだろうが、ディフェンシブエンド(DE)だろうが、俺みたいにセーフティだろうが、すべてが自分たちの肩にかかっている。うまくいかないときも、うまくいっているときもな。周りのやつらがどうプレーしているか、彼がどうプレーしているかに関係なく、いつだって10番(ハーバート)の肩にかかっている気がする。常に彼の肩にかかっているんだ」

確かに、クオーターバックが負う責任は重い。それは勝利すれば称賛を浴び、敗れれば厳しい視線を浴びるポジションだ。

ハーバートのプレーオフでの通算成績は0勝2敗となっている。ジャクソンビル・ジャガーズに壮絶な逆転劇の末に敗れた2022年シーズンと、テキサンズに圧倒された今シーズンに、ハーバートはチャージャーズの司令塔を務めていた。

テキサンズ戦でパス32回中14回成功、242ヤード、タッチダウン1回を記録した一方で、4回ものインターセプトを喫したハーバート。それらのインターセプトがすべてハーバートだけの責任とは考えにくいが、そのような目立つ数字は話題の種となってしまうものだ。

テキサンズ戦で苦戦したことは否定しがたいものの、ハーバートはグレッグ・ローマンが攻撃コーディネーター(OC)を務めた初年度に全体的に素晴らしいパフォーマンスを見せていた。特に、先発した17試合でインターセプトがわずか3回だったことは見事だったと言えるが、それによりプレーオフでの失態がより一層衝撃的なものとなった。

ハーバートは2024年シーズンに3,870パスヤード、タッチダウン23回、パサーレーティング101.7、キャリアハイとなる306ランヤードを記録。

ハーバートとチャージャーズにとって改善が必要なポジションの1つはワイドレシーバー(WR)だ。

新人のラッド・マコンキーは素晴らしい活躍を見せ、レシーブ数(82回)とレシーブヤード(1,149ヤード)でチームトップに立っている。一方、2023年ドラフト1巡目指名を受けたクエンティン・ジョンストンは多少の改善を見せたものの、苦戦が続いた。

フリーエージェント(FA)として注目されている選手の1人にシンシナティ・ベンガルズの屈強なWRティー・ヒギンズがおり、ヒギンズは多くのオフェンスの目を引く存在になると予想されている。

間違いなく、ハーバートがヒギンズを自由に使えるようになってほしいと望んでいるジェームズは次のように語った。

「よう。ティー、元気か? ティー、外にいるレシーバーたち、調子はどうだ? どうした? やってやろうぜ」

ジェームズの最大のセールスポイントは、ハーバートからパスを受けることだろう。

「ハーバートとプレーしたくないやつなんていないだろ?」とジェームズは話している。

ジェームズは2020年NFLドラフト全体6位指名を受けたハーバート以外のクオーターバックとプレーすることを望んでいないようだ。

ハーバートはテキサンズに敗れた試合でキャリアの中でも最悪のパフォーマンスの1つを見せたが、プロボウルに4度選出された経歴を誇るジェームズは、チャージャーズが2025年シーズンに向けて進む中で、ハーバートを全面的に支持している。

「みんな、彼を軽視するのはやめろ」と強調したジェームズは「約束する。来シーズンに俺たちがやるべきことをやる姿を見てもらうのが楽しみで仕方ないし、みんなは本当の10番を見ることになる。彼がどれほど懸命にやっているか、俺は知っている。俺は他のクオーターバックなんていらない」と続けた。

【RA】