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49ersのTEキトルが第14回サルート・トゥ・サービス賞を受賞

2025年02月06日(木) 11:38


サンフランシスコ・49ersのジョージ・キトル【Ben Liebenberg via AP】

NFLとその“Salute to Service(サルート・トゥ・サービス)”の公式パートナーであるUSAAはサンフランシスコ・49ersのタイトエンド(TE)ジョージ・キトルをUSAA提供の2024年サルート・トゥ・サービス賞に選出した。この賞は、NFLファミリーのメンバーが軍関係者を称え、支援するために行った優れた取り組みを表彰するものだ。

キトルはニューオーリンズで開催される第59回スーパーボウルを前に、現地2月6日(木)に『Invisalign(インビザライン)』提供NFLオナーズで表彰される予定だ。米軍兵士、退役軍人とその家族に保険、銀行、その他の金融サービスを提供する大手企業であるUSAAは、キトルの功績を称え、軍の各支部を代表する公式援助団体に2万5,000ドル(約380万円)を寄付する。NFL財団はUSAAの寄付金2万5,000ドルと同額の寄付金を、キトルが選んだ軍関連の慈善団体に寄付する予定だ。

NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは「ジョージ・キトルはまさにサルート・トゥ・サービス賞の本質を体現している」と述べている。

「軍人への敬意を表し、数多くの軍事組織に関わってきた彼の献身は、この栄誉にふさわしいものだ。NFLファミリーは国のために犠牲を払う人々に恩返ししようとする彼の献身を誇りに思い、この素晴らしい成果を祝福している」

キトルは軍関係者を称え、力づけ、つながりを築くことの意味を体現している。キトルのつながりは個人的なもので、家族に根ざしており、キトルの愛する叔父パットと祖父カールは軍務に就いていた。

USAA上級副社長兼軍事担当責任者のジョン・リチャードソン退役少将は「ジョージ・キトルは軍関係者への感謝の気持ちを表す活動を通じて、軍人、退役軍人、その家族への深く揺るぎない献身を示し続けている。その活動は形式的なものではなく、わが国のために尽くした人々に対する心からのコミットメントを反映したものだ。軍務に就いた家族に影響を受けたジョージは、NFLコミュニティにとって、軍人と永続的かつ真のつながりを築く模範的な存在となっており、今年度のUSAA提供サルート・トゥ・サービス賞を受賞した彼を称えたい」と述べている。

キトルはその前向きな姿勢を通じて、自身のプラットフォームやリソースを生かして軍関係者を支援している。キトルはすべての試合に軍関係者や最前線で活躍する英雄たちを招待し、過去6年間で400枚以上のチケットを寄付してきた。2020年に立ち上げた『Founding Hidden Pearls Podcast(ファウンディング・ヒドゥン・パールズ・ポッドキャスト/HPP)』を通じて、キトルとその家族はコミュニティのストーリーを広めており、そのうち約60件が退役軍人に関するものだった。それらのストーリーに触発されたキトルとその家族は、退役軍人向けに無料のメンタルヘルス関連リソースを提供するアプリを作成。その中には、キトルが試合中に実践している瞑想法も含まれている。さらに、キトルは軍関連の非営利団体に25万ドル(約3,800万円)以上を寄付し、選手が自分の支援する団体を宣伝するための取り組みである“My Cause My Cleats(マイ・コーズ・マイ・クリーツ)”を通じて『Pat Tillman Foundation(パット・ティルマン財団)』や『TAPS』、『Merging Vets and Players(マージング・ベッツ・アンド・プレーヤーズ/MVP)』、『Operation Freedom Paws(オペレーション・フリーダム・ポーズ)』、『Operation Surf(オペレーション・サーフ)』といった軍関係の非営利団体の認知度をさらに高めている。

キトルは49ersのサルート・トゥ・サービスプログラムに積極的に参加しており、軍関係者と長期的なつながりを築いている。亡くなった陸軍兵士マーティン・ラマー軍曹の家族にスーパーボウルのチケットを贈ったキトルは、その家族をトレーニングキャンプに招待し続け、ラマー軍曹のパープルハート章をロッカーに飾り続けている。また、陸軍の退役軍人であるクリス・クラインゾルゲはアウェーゲームの際に、軍コミュニティへの貢献に対する感謝を示すべく、アフガニスタンで着用していたユニフォームをキトルとその妻に贈った。その後、キトルはクラインゾルゲ夫妻をホームゲームに招待し、フィールドでハグをし、試合後に有意義な会話を交わした。これらのエピソードは、キトルの軍コミュニティへの献身を示す無数の例のほんの一部に過ぎない。

キトルは次のように述べている。

「今年度のサルート・トゥ・サービス賞の受賞者になれたことに心から感謝し、光栄に思っている。49ersからノミネートされるのは今回で4度目であり、それは非常に名誉なことだ。なぜなら、軍への感謝と支援を示すことが重要だと思っているからだ。軍に対して感謝の気持ちを抱くようになったのは、叔父のパットが州兵として何度も海外派遣に従事し、それが彼自身や家族にどれほどの影響を与えたかを間近で見てきたからだ。自分の家族とその揺るぎない支援がなければ、真の英雄たちやこの賞を受けるべき人々、現役の軍人、退役軍人、TAPS、そして戦場で愛する人を失った家族たちとこのような真の関係を築くことはできなかっただろう。リーグ全体で軍への支援が行われていることは非常に重要であり、ノミネートされた選手だけでなく、全チームの選手たちが支援を行っているという事実も素晴らしいと思う。私たちが今こうして生活できているのは、彼らの犠牲のおかげだ。だからこそ、彼らを称え、サポートを示し、できる限りの愛を分かち合おうとしている」

今回もファンがお気に入りの候補者に投票しており、最終候補者はファン投票の総合結果、NFL内部委員会、USAAによって決定された。ノミネートされた選手は、軍関係者への支援活動がもたらしたポジティブな影響、実施したサービスの種類、支援の徹底度、そのコミットメントの度合いなどが評価された。今年度のファイナリストには、ミネソタ・バイキングスのランニングバック(RB)アーロン・ジョーンズやロサンゼルス・チャージャーズのディフェンシブエンド(DE)モーガン・フォックスが含まれている。

米軍コミュニティ、NFL、USAAの代表者で構成される、今年度のサルート・トゥ・サービス賞受賞者の決定に関与した審査員団には、空軍士官学校の卒業生で3回のスーパーボウルチャンピオンであるチャド・ヘニングス、米国海兵隊退役軍人で元NFLヘッドコーチのジム・モーラ(Sr.)、米国海兵隊退役軍人でNFLセキュリティ担当副社長のレニー・バンディ、USAA上級副社長兼軍事担当責任者のジョン・リチャードソン退役少将、米国海軍予備役兵で2023年度のサルート・トゥ・サービス賞受賞者であるニューイングランド・ペイトリオッツのロングスナッパー(LS)ジョー・カードナが含まれている。

サルート・トゥ・サービス賞はNFLとUSAAが1年を通じて軍関係者を称え、敬意を表する取り組みの一環だ。ファンはNFL.com/Salute(リンク先は英語のみ)にアクセスして、NFLやUSAAとともに軍関係者を称えることができる。

【RA】