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トレード要請を公表する前にレブロン・ジェームズに相談したと明かすブラウンズDEギャレット

2025年02月06日(木) 12:39


クリーブランド・ブラウンズのマイルズ・ギャレット【AP Photo/Kirk Irwin】

現地5日(水)、クリーブランド・ブラウンズのディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットは最近行ったトレード要請を推し進めるために、ニューオーリンズのラジオブースに向かった。

スターエッジラッシャーのギャレットは第59回スーパーボウルのメディアセンターで『The Rich Eisen Show(リッチ・アイゼン・ショー)』に出演し、8シーズンを過ごしたブラウンズを去りたいと考えている理由について詳しく語っている。

ギャレットはアイゼンに「クリーブランドのことは心から愛しているけど、自分にとって常に大事なのは、チャンピオンシップをかけて争い、大きな試合で勝利を収めてロンバルディトロフィーを勝ち取ることだ。俺たちにはそれを達成する機会がなかった。俺が求めているのはその機会だけだ」と話している。

ギャレットはトレード要請を公表した際の声明で「常に目標としていたのは、クリーブランドからカントンに行くことではなく、スーパーボウルをかけて競い、そこで勝つことだった」と述べており、水曜日にもその考えを改めて強調した。

「俺にとって殿堂入りが目標だったことは一度もない」とアイゼンに話したギャレットは「お金や記録のためじゃない。勝利を収め、どの街であっても、その街にトロフィーを持って帰ることで覚えてもらえる。それこそがコミュニティや仲間たち、チームメイト、友人たちに記憶される方法だ。俺たちは試合に出たいし、記憶に残るようなことをしたいと思っている」と続けている。

ブラウンズのクオーターバック(QB)事情は、またしても再建が必要であることを意味している可能性が高い。デショーン・ワトソンのトレード交渉はうまくいかなかった。また、ワトソンはアキレス腱(けん)のケガによって2025年シーズンを棒に振る可能性もある。そうした状況の中で、ギャレットはブラウンズにとどまりたくないと考えたのだろう。

「軽い気持ちで決めたことじゃない」とギャレットは強調している。

「時間をかけて、たくさん話し合ったけど、チームの方向性を確認したり、上層部の人たちと話したりした結果、彼らには大きな敬意を抱いているけど、当面のチームの方向性については自分と一致していないと思っている」

それはQBマシュー・スタッフォードが――公には話していないものの――2021年にデトロイト・ライオンズで置かれていた立場と同じだと言えよう。つまり、常に再建を繰り返しているチームで、トンネルの先に光が見えない状況にあるスター選手の立場だ。ギャレットはスタッフォードがロサンゼルス・ラムズで経験したような、紙吹雪が舞う中でシーズンを終えるという結末を望んでいる。

「アスリートとしてのチャンスは限られていて、年々そのチャンスは少なくなっていくような気がする。毎日、フィールドで何が起こるかは分からないしね。すでに言ったように、俺は毎日、試合に出て最高のレベルで戦って、優勝を目指してプレーしたいんだ」とギャレットは語った。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートによると、トレードを要請されたにもかかわらず、ブラウンズは今週、ギャレットをトレードするつもりはないと繰り返したという。

ブラウンズがトレード要請を却下する可能性について考えるつもりはまだないと明かした29歳のギャレットは、次のようにコメントした。

「彼らがそうする可能性はあるけど、それについてはもう少し後に考えたい。状況が日々変化していることは分かっている。きっと誰かが電話をかけるはずだし、魅力的なオファーをしてくれることを願っている」

ギャレットはブラウンズから離れたいという意向を公にする前に、オハイオ州アクロン出身で、かつてクリーブランド・キャバリアーズのスター選手として活躍していたバスケットボール選手のレブロン・ジェームズと話したと明言。ジェームズは22年にわたるNBAキャリアで2度クリーブランドを離れたことで有名だ。

ジェームズと「彼の移籍がどういうものだったのか」について話し合ったと明かしたギャレットはこう続けている。

「クリーブランドを離れる前、どういう思考プロセスを経たのかを聞いた。とにかく時間をかけて、自分が論理的な決断をしたことを確認すること。そういうことをするときのプレッシャーを取り除くことが大事だ。クリーブランド、特にオハイオ州北東部は彼のホームだった。それは俺もホームだと感じている場所だ」

ギャレットは数カ月以内にそのホームから離れることを望んでいる。

【RA】