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パッカーズにはナンバー1レシーバーが必要と話すWRジェイコブス、WRアダムスとの再会に言及

2025年02月06日(木) 12:51


グリーンベイ・パッカーズのジョシュ・ジェイコブス【AP Photo/Derik Hamilton】

グリーンベイ・パッカーズは複数のワイドレシーバー(WR)を起用する分散型のアプローチによって、過去6シーズンで5度のプレーオフ進出を果たした。しかし、新加入のWRジョシュ・ジェイコブスは、2025年シーズンに向けて、より明確な攻撃の軸が必要だと考えている。

「このチームのレシーバー陣はとても若いグループだ」とジェイコブスは現地5日(水)に出演したラジオ番組『97.3 The Game(97.3ザ・ゲーム)』で語った。

「みんな特別な才能を持っている選手だと思うけど、個人的には、すでにナンバー1レシーバーとしての実績がある選手が必要だと思う。安定したパフォーマンスを発揮できる選手が欲しい」

パッカーズの先発ランニングバック(RB)であるジェイコブスは、2024年シーズンのチーム内レシービング成績で6位にランクイン。より上位の成績を収めた4人のワイドレシーバーとタイトエンド(TE)タッカー・クラフトは、いずれも400ヤード以上を記録したものの、1,000ヤードに到達した選手は1人もいなかった。

チーム最多のレシービングヤードを記録したジェイデン・リードはキャッチ55回と857ヤード。その後に、クリスチャン・ワトソン(キャッチ29回、620ヤード)、ロミオ・ドゥブス(キャッチ46回、601ヤード)、ドンタイヴィオン・ウィックス(キャッチ39回、415ヤード)が続いた。負傷やクオーターバック(QB)ジョーダン・ラブのパス分配の影響もあり、パッカーズの明確なナンバー1レシーバーは最後まで定まらなかった。ドゥブスがターゲット数と1試合あたりのレシーブ数でチームトップとなった一方、リードはシーズン第5週までは確実なエースとして活躍していたが、その後にパフォーマンスが低下。ワトソンはキャッチあたり平均21.4ヤードというNFL2位の成績を誇っていたが、第18週にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂し、シーズンを終えた。

なお、この4人はいずれも2025年シーズンもパッカーズとの契約下にある。

ジェイコブスは、チームに確実に頼れるレシーバーが必要だと考えており、その候補として元パッカーズのレジェンドであり、ラスベガス・レイダース時代のチームメイトでもあるWRデイバント・アダムスの存在をほのめかした。

冗談交じりに「その実績あるナンバー1レシーバーとは、アダムスのことか?」と尋ねられると、ジェイコブスもノリよく応じた。

「適正な価格で移籍してくれるなら、ぜひと伝えてくれ」とジェイコブスは笑いながらコメント。

「いや、実はもう彼とは話しているんだ」

アダムスは体制変更を行ったばかりのニューヨーク・ジェッツに所属しており、契約をあと2年残しながらも、このオフシーズンにトレードされる可能性があると見られている。ジェイコブスやパッカーズの関係者は、NFLでの12シーズン目を迎えるアダムスが、再びグリーンベイに戻ることを望むのではないかと期待している。

このオフシーズンに獲得可能なワイドレシーバーとしては、ロサンゼルス・ラムズがトレードの意向を示したクーパー・カップのほか、ティー・ヒギンズ、クリス・ゴッドウィン、アマリ・クーパーといった選手がいる。

ただし、ジェイコブスの考えにパッカーズの全選手が賛同しているわけではない。ウィックスはSNSを通じて、チームのレシーバー陣に対するジェイコブスの発言に不満を示した。

ウィックスは「すでにナンバー1レシーバーとしての実績がある選手が必要だと思う」と話すジェイコブスの動画を引用し、泣き笑いとブーイングの絵文字を添えて『X』に投稿している。

レシーバー陣についての意見を除けば、ジェイコブスはパッカーズでの最初のシーズンについては前向きな言葉しか口にしていない。

2024年シーズンにリーグ6位となるキャリー301回、1,329ヤードを記録したジェイコブスは、「良いスタートだった」と水曜日に『Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)』で語った。

「もちろん、望んでいた形でシーズンを終えることはできなかったけど、個人的には良いスタートを切れたと思う」

「若いチームだからこそ、ハングリーな選手が多い。それが楽しいんだ。毎日練習に行くのが楽しみになる。みんなが学ぼうとしていて、努力を惜しまず、試合に勝とうとする姿を見るのは本当に刺激になる。結局のところ、誰もがこのゲームをプレーする理由は勝つこと。その点で、昨シーズンは多くの勝利を積み重ねることができたと思う」

【R】