ファンジオDC率いるイーグルス守備陣とは“頭脳戦”になると予想するチーフスQBマホームズ
2025年02月06日(木) 14:13クオーターバック(QB)パトリック・マホームズはこれまでにビック・ファンジオ率いるディフェンスとの対戦で8勝0敗を収めている。今度はフィラデルフィア・イーグルスの守備コーディネーター(DC)を務めるファンジオと第59回スーパーボウルで対峙する予定だ。
しかし、2年連続でスーパーボウルMVPに輝いているマホームズは、現地9日(日)にファンジオが前回と異なる計画を立ててくることを予想している。
水曜日、マホームズは「ファンジオコーチと対戦するたびに、いろんな変化があるし、彼は新しい仕掛けをしてくる」と語った。
「彼がとても素晴らしいのは、単純に前回と同じことを繰り返さないからだと思う。試合ではブリッツを仕掛けてくるだろうし、カバレッジをする時間もあるだろう。これは頭脳戦になるはずだ。でも、最高の相手と戦いたいと思っているし、彼はNFLでも最高の守備コーディネーターの1人だ。オフェンスとしてもフットボールチームとしても、俺たちにとって素晴らしい挑戦になるだろう」
マホームズはファンジオがデンバー・ブロンコスのヘッドコーチ(HC)を務めていた際にチーフスを6勝0敗に導き、ファンジオがマイアミ・ドルフィンズの守備コーディネーターを務めていた2023年シーズンにはさらに2勝を挙げた。ファンジオ率いるディフェンスに対してマホームズ以上の勝利数を挙げているのは、ペイトン・マニング(9勝1敗)のみとなっている。
しかしながら、イーグルスはファンジオが過去にマホームズとの対戦で率いていたチームよりもはるかに強力なメンバーをそろえている。
イーグルスの2024年シーズンにおける試合平均被パスヤード(174.2ヤード)はNFLで最も少なかった。ファンジオ率いるディフェンスはプレー平均被ヤード(4.7ヤード)と試合平均被トータルヤードでも1位となっている。また、試合平均被得点(178.8点)では2位、相手に許したパサーレーティング(82.5)では3位につけた。
クインヨン・ミッチェルやクーパー・デジャンといったダイナミックな新人コーナーバック(CB)を擁する素晴らしいセカンダリーや、圧倒的な力を持つディフェンシブタックル(DT)ジェイレン・カーターを筆頭に、イーグルスは2年前のスーパーボウルでチーフスと対戦したときよりも多くのプレーメーカーをそろえている。
とはいえ、マホームズには優秀なディフェンスすらも打ちのめす傾向がある。マホームズはキャリアを通して、レギュラーシーズンにパスディフェンスで1位に輝いたチームとのプレーオフゲームで3勝0敗の成績を残してきた(サンフランシスコ・49ersとの第54回スーパーボウルやイーグルスとの第57回スーパーボウルを含む)。マホームズはパスディフェンスで1位となったチームとプレーオフで複数回対戦し、そうした試合で無敗を誇る唯一のクオーターバックであり、そのような試合で3勝を挙げた唯一のクオーターバックでもある(トム・ブレイディは2勝1敗、ペイトン・マニングは1勝1敗、スティーブ・ヤングは1勝1敗、レン・ドーソンは1勝1敗)。
第57回スーパーボウルでチーフスがイーグルスを打ち負かした方法はクイックパス(2.5秒未満)であり、マホームズはそうしたパスを13回中13回成功させて72ヤード、タッチダウン2回、パサーレーティング129.3を記録した。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、マホームズは2024年シーズンにプレーオフを含めてクイックパスでパサーレーティング109.9(NFL内4位)、成功率60.6%(1位)を記録しているとのこと。
ファンジオ率いるイーグルスは2024年シーズンにプレーオフを含め、クイックパスに対するパサーレーティングを93.7(NFLで7番目に低い)、成功率を49.3%(15位)に抑えている。ファンジオは今週、チーフスを封じるにはタックルが重要になると指摘した。
『Pro Football Talk(プロフットボール・トーク)』によると、ファンジオはチーフスについて「彼らは優秀な選手を擁し、コーチングも充実している」と述べ、「私たちは良いタックルゲームを展開しなければならない。彼らはキャッチ後のランに優れている。もちろん、マホームズは捕まえにくい選手で、(ランニングバック/RBアイゼア)パチェコは猛烈な勢いで走る。タックルが最も重要になるだろう」と続けたという。
【RA】