ショッテンハイマーHCの下でプレーすることに「興奮」するカウボーイズQBプレスコット
2025年02月13日(木) 14:27![](https://nfljapan.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wp-content/uploads/2024/11/22091802/AP24324538219169.jpg)
ヘッドコーチ(HC)ブライアン・ショッテンハイマーの採用はすでに過去のニュースとなっているが、オフシーズンが始まったばかりの中、ダラス・カウボーイズには達成すべきことがまだたくさんある。
幸いにも、チームのクオーターバック(QB)は自分たちがすでに数歩先を行っていると感じているようだ。ダック・プレスコットは前HCマイク・マッカーシーの下で3年にわたってスタッフを務めてきたショッテンハイマーのことをよく知っており、ショッテンハイマーがヘッドコーチに就任する準備ができていると信じている。
現地11日(火)、プレスコットは「彼がこの機会を得たことにすごく興奮している」とコメント。
「もちろん、彼とはこの数年、一緒に仕事をしてきたし、彼がどんなコーチで、どんな人で、試合に対するアプローチがどういうものかを理解している。それを最もよく表しているのは、伝説的なフットボールコーチの息子だということだ。彼はこのゲームのどの部分も決して軽視しない。この仕事を楽しんでいるし、ちょっと古風なところもある。これから努力することや取り組むこと、彼が加える要素を楽しみにしている。彼のことを思ってワクワクしているし、彼の準備が整っていることは分かっている」
現在のカウボーイズのロースターの中で、プレスコットほど過去2年間をカウボーイズの攻撃コーディネーター(OC)として過ごしてきたショッテンハイマーのことを理解している選手はいないだろう。確かに、プレーコールを担当していたのはマッカーシーだが、ショッテンハイマーもマッカーシーと共にオフェンスを構築する上で重要な役割を担っていた。
関係を構築する中で、プレスコットはショッテンハイマーのクオーターバックをサポートする方法や、必要に応じて責任を問う方法を学ぶ多くの機会を得てきた。
ショッテンハイマーはカウボーイズの次期ヘッドコーチとして紹介された際に、プレスコットとの関係について言及しており、インターセプトを喫したプレスコットを練習から外したというトレーニングキャンプでの出来事を引き合いに出した。火曜日、プレスコットは当時のやりとりについて自身の見解を示し、それは両者にとって今後のためになる必要な学びの瞬間だったと指摘している。
「当然、それはすでに起こったことだ」と話したプレスコットはこう続けた。
「彼が練習中のインターセプトや、俺の対応について言及したのは分かっている。それは理解を深める上で素晴らしい瞬間だったし、俺はそういう基準の感覚を評価している。1回のプレーで判断するわけじゃないけど、俺としては“どこでリスクを取って、リターンを得ようとしていたんだろう?”と考えていた」
「でも、最初はものすごく不快な会話だったけど、いずれ対処しなきゃいけないことだった。練習直後に話し合って、2人の大人が競争心と基準についてお互いに理解し合い、評価し合った。つまり、俺はそういう部分が増えていくことにワクワクしている。クオーターバックポジションについている俺だけじゃなくて、チームのすべてのポジションにおいてね」
新しいコーチとその期待に適応するのに何週間も何カ月もかけることなく、プレスコットはショッテンハイマーが指揮を執ることでどうなるかを理解している。それはチームのプロセスを加速させるのに役立つはずであり、“今すぐ戦う”という目標を掲げるオーナーのジェリー・ジョーンズはショッテンハイマーを昇格させた理由の1つとしてそれを挙げた。
もちろん、コーチとの親密性があるからといってすぐに戦えるわけではないが、それが不利に働くことはないだろう。また、新たにスーパーボウルチャンピオンとなったNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区のライバル、フィラデルフィア・イーグルスを理解することも決して無駄にはならないはずだ。
プレスコットは火曜日に「イーグルスと対戦するときはほぼ毎回、俺たちが勝っている気がする」と語った。
「相手が今、トロフィーを握っているのに“記録を確認して”なんて言いたくない。だから、彼らに敬意を表するよ。彼らはそれを勝ち取ったし、いろんな意味でそれにふさわしい。でも、そうだな、俺たちに大差はない」
唯一利用できる指標が前シーズンの最終成績である場合、実力差が少ないことを証明するのは難しいだろう。7勝10敗でNFC東地区3位という成績を残したカウボーイズにとって、それはあまり好ましい指標ではない。カウボーイズはイーグルスだけではなく、プレーオフ進出を果たしたワシントン・コマンダース(12勝5敗)のことも追いかけている状況だ。
しかし、だからと言ってプレスコットが落胆しているわけではない。実際、プレスコットはコーチとの親密性がカウボーイズを活気づけると信じている。チームは十分に良いパフォーマンスを見せてきたため、明るい未来を信じる理由があると考えているプレスコットは、次のように語った。
「特に、NFCチャンピオンシップと、自分たちが毎年数回対戦する2チームのことを見るとね。すでに言ったように、自分たちが毎回優勢だったという自信がある。でも、ああいう(第59回スーパーボウルでのカンザスシティ・チーフスに対する)圧倒的な試合を見ると、彼らはすごいよ。今度は俺たちの番だし、自分たちにかかっている」
カウボーイズはライバルチームに対して、ただユニフォームを着て最善を尽くすだけでは不十分だろう。NFC東地区でカウボーイズが追いかけている2チームは、ディビジョナルラウンドを制した上でシーズンを終えている。それに対し、カウボーイズは過去29シーズンでディビジョナルラウンドに進んでは敗退するという状況を何度も繰り返してきた。
何十年も果たせていない約束を果たすためには、ロースターの改善と十分な準備の両方が必要であり、カウボーイズには組織全体の努力が求められるだろう。とはいえ、プレスコットが考えているように、カウボーイズは2025年に全力で取り掛かるはずだ。プレスコットの意見が正しいかどうかは、時が経てば分かるだろう。
【RA】