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新OCクビアックは採用過程でWRメットカーフに対して最適なビジョンを持っていたとシーホークスHCマクドナルド

2025年02月13日(木) 15:42


シアトル・シーホークスのD.K.メットカーフ【AP Photo/Lindsey Wasson】

2024年シーズンにシアトル・シーホークスのオフェンスで最も明るい展望の1つとなったのは、ワイドレシーバー(WR)ジャクソン・スミス・インジグバがブレイクアウトを果たしたことだった。

スミス・インジグバがプロボウルに選出されたことを除くと、シーホークスのWR陣では解決したことよりも多くの問題が生じている。

ベテランWRタイラー・ロケットの将来や、D.K.メットカーフをどのように起用するのが最適かという課題は、ヘッドコーチ(HC)マイク・マクドナルドと新攻撃コーディネーター(OC)クリント・クビアックにとって最優先事項の1つだ。

現地11日(火)、クビアックOCはクオーターバック(QB)ジーノ・スミスを指導できることがシーホークスに加入する大きな決め手になったと示唆したが、マクドナルドHCはクビアックOCがメットカーフに対して立てている計画にも感銘を受けたようだ。

『Tacoma News Tribune(タコマ・ニュース・トリビューン)』のグレッグ・ベルによると、マクドナルドHCは「こう言っておこう。私たちは話し合ったと。すべての候補者が、どうやってDKを起用していくかを最優先に考えていた。彼がどう見られているのかについて、リーグ中のさまざまなビジョンが聞けたのは素晴らしかった」と述べたという。

「クリントは候補者の中で一番優れたビジョンを持っていたと思う」

メットカーフは目を見張るような速さと圧倒的なパワーを兼ね備えた選手だが、2024年シーズンのタッチダウン数はキャリア最低の5回にとどまった。また、2年連続で1,000ヤードを突破していたにもかかわらず、2024年はキャッチ66回で992ヤードという数字でシーズンを終えている。

度重なるケガに悩まされてきた一方で、プロボウルに2回選出された経歴を持つメットカーフは、NFL屈指の選手になるのに必要な身体能力をすべて備えている。

そのため、キャップナンバーが3,180万ドル(約48億9,675万円)となる契約最終年を迎えるにあたり、27歳のメットカーフにはさらなる活躍が期待されている。

クビアックOCは「一緒に取り組む上で素晴らしいスキルがたくさんある」とコメント。

「フィールドを深く攻める脅威で、強くてフィジカルな選手だ。彼と一緒に取り組むことと、彼の存在にとてもワクワクしている。オフェンスにたくさんのものをもたらせるだろう」

2020年にミネソタ・バイキングスのクオーターバック(QB)コーチ、2021年には同チームの攻撃コーディネーターを務めていたクビアックOCは、WRジャスティン・ジェファーソンのキャリア最初の2シーズンを目の当たりにしてきた。そのため、クビアックOCはセンセーショナルなレシーブ能力を持つ選手を最大限に生かすことに精通している。

クビアックOCはメットカーフにも同じことをするつもりだ。

クビアックOCがロケットとどれほど一緒に取り組めるかは、太平洋岸北西部で最大の関心事となるだろう。

32歳のロケットは2024年シーズンにレシーブ49回で600ヤード、タッチダウン2回をマーク。それらはすべて2018年以降で最低の数字だった。リーグとチームでの11シーズン目を迎えようとしているロケットも、契約最終年に突入しようとしており、そのキャップナンバーは3,080万ドル(約47億4,258万円)と目立つものになっている。

ロケットがシアトルに残るには何らかの変化が必要になるだろう。

マクドナルドHCは「私たちは今、それに取り組んでいるところだと思う」と語り、こう続けた。

「そうした決定はおそらく来月か再来月に下すことになるだろう」

2023年ドラフト1巡目指名を受けたスミス・インジグバは2024年にキャッチ100回で1,130ヤード、タッチダウン6回を記録した。スミス・インジグバは間違いなく、クビアックOCにとって重要な存在となるだろう。その一方で、クビアックOCがメットカーフの実力をどれほど引き出せるか、そして、ロケットの将来がどうなるかは2025年のシーホークスを観察する上で注目すべき点となるはずだ。

【RA】