ニュース

イーグルスに戻れれば“最高”だが、昇給も“当然重要”とDTウィリアムズ

2025年02月15日(土) 19:53


フィラデルフィア・イーグルスのミルトン・ウィリアムズとカンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/Kyusung Gong】

フィラデルフィア・イーグルスでの4年目のシーズンをスーパーボウル優勝で締めくくったディフェンシブタックル(DT)ミルトン・ウィリアムズは、これからフリーエージェントになる。

ロンバルディトロフィー獲得のお祭り騒ぎは“クレイジー”だと表現する2021年の元3巡目指名であるウィリアムズは、その見返りを手にするだろうと考えられている。

「もちろん、フィラデルフィアに戻ってこられたらうれしいよ」とウィリアムズは『The Philadelphia Inquirer(フィラデルフィア・インクワイアラー)』に言っている。「でも今は、この瞬間をチームメイトたちと楽しんでいる。後のことは自然となるようになるさ。最後は自分のいるべき場所に落ち着くと思う。それは神の手に委ねるよ」

イーグルスはキャップスペースにいくらか余裕があるため、ウィリアムズを引き留めることは可能だろう。だが、ポケットにプレッシャーをかけられるインテリアプレーヤーはどのチームも必要とする人材であり、25歳のウィリアムズが引き抜かれる可能性はある。

「適切な状況にいることが大事だ」とウィリアムズは話す。「自分の価値をしっかり判断する。もちろん、昇給は希望するよ。だけど、俺は勝ちたいんだ。勝って、世界の頂点に立つこの感覚は最高だ。だから、次もまたできるだけこれに近い状況にいられるようにしたい」

勝利への欲求はほとんどの選手が口にするが、キャリアが短期の場合は報酬額が何より優先されるものだ。新しいチームがスーパーボウルの頂点に上り詰めることができないと言い切ることはできないのだから。

身長191cmのウィリアムズはラインの後ろでアップフィールドに侵入する爆発力と力を持っている。評価する側にとっての疑問点は、4シーズンにわたってローテーションプレーヤーだった彼が、大金に伴う仕事量に対処できるかということだ。2024年にDTジェイレン・カーターに次ぐキャリアハイのサック5回を決めたウィリアムズは、ダブルチームを相手取ることが増えても、さらなる活躍を見せられるだろうか? 『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、2024年のウィリアムズのダブルチーム率は36.3%、イーグルスで4番目の数字だといい、カーターの50.1%とは大きな開きがある。

「ここだろうとどこだろうと俺の行き先には、みんな利己的になったり、憎み合ったり、数字やらサックやらを巡ってケンカしたりせず、連帯感を大事にできるところであってほしい」とウィリアムズは言う。「みんなが1つになれる場所がいい」

「スーパーボウルで見たはずだ。みんな懸命に自分の仕事をしていただろう。全員が一丸となって、自由に、速くプレーしていた。ただただ勝利を望んでいた。俺たちはそうして戦ったんだ」

フリーエージェントになる前に、ウィリアムズがチャンピオンチームの主要メンバーとしてキャリアベストを飾ったことは完璧なタイミングだった。彼は3月のオープン市場に出てくる選手たちの中で、守備のプレーメーカーの目玉になるだろう。

【M】