NFL競技委員会がキックオフルールの調整とリプレーアシストの拡大について議論
2025年02月25日(火) 08:58
NFLは2024年シーズンにダイナミックキックオフルールを導入したことに満足しているが、改善を続けるために、さらなる変更を加える可能性があるようだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のジュディ・バティスタが現地23日(日)に報じたところによると、アトランタ・ファルコンズのCEOでNFL競技委員会の共同委員長を務めるリッチ・マッケイが、タッチバックの位置をリターンチームの35ヤードラインに動かすことと、キックオフラインを5ヤード後方に下げることをリーグは検討するつもりだと明かしたという。
2024年シーズン、キックオフはキック側チームの35ヤードラインから行われ、タッチバックの場合はレシーブ側チームの30ヤードラインから攻撃が開始されていた。
バティスタがつけ加えたように、これらの変更はどちらか一方が採用される可能性があり、リターンアテンプトをさらに増加させることを目的としている。
2024年、ダイナミックキックオフルールの下でリーグ全体のキックオフリターン数は332回増加し、リターン率は従来の21.8%から32.8%へと上昇した。タッチバック後のボールの位置をゴールに5ヤード近づけることで、キッカーは相手チームのゴールラインと20ヤードラインの間にボールを落とすことを狙うようになる。そのエリアでキャッチされたボールはリターンが必要になるからだ。
オンサイドキックに関しては、競技委員会とNFL中のスペシャルチームコーチたちが、リカバリー成功の可能性を高めるためのフォーメーションを検討している。マッケイは、各チームが従来のオンサイドキックの代わりに、第4ダウン残り15ヤードや第4ダウン残り20ヤードの試みを再び検討するようになると考えていると述べたが、そうした提案が承認されるには24票が必要だ。
キックオフおよびオンサイドキックの変更提案は、現地3月30日(日)に始まる年次リーグミーティングで検討される可能性が高い。
報道陣とのやりとりの中で、マッケイはリプレーアシストについても言及し、委員会は2024年シーズンにおける実施状況と、追加可能なプレーについて日曜日に2時間かけて検討したと明らかにした。
バティスタによると、マッケイはフィールド上で科される反則の“客観的な側面”を追加要素として強調した一方で、リプレーアシストを用いて主観的な反則を評価したり、フィールド上でコールされていない反則を追加する目的でリプレーアシストを利用したりすることには消極的だという。
【RA】