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QBロジャースがレイダースに入団したら「伝説になる」とDEクロスビー

2025年03月06日(木) 13:15


ラスベガス・レイダースのマックス・クロスビー【Kevin Sabitus via AP】

クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースには今もNFL界に多くのファンがいる。その中には、4度の MVPに輝いたロジャースが自分のチームでパスを投げる姿を見たいと願う選手も少なくない。

ラスベガス・レイダースのディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビーもその1人だ。自身のポッドキャスト番組『The Rush with Maxx Crosby(ザ・ラッシュ・ウィズ・マックス・クロスビー)』の現地4日(火)の放送回で、クロスビーは41歳のロジャースを擁護した。2024年シーズンの不本意な成績は、2023年に負ったアキレス腱の負傷が影響したと指摘している。

「アキレス腱断裂から復帰した最初のシーズンは、最も過酷だと言ってもいい」とクロスビーは語った。

「アーロン・ロジャースについては、“もう引退すべきだ”とか“ニューヨーク・ジェッツから解雇される”とか、疑念やネガティブな声が飛び交っている。でも、俺は彼が今年必ず復活すると信じている。42歳? いや、41歳かもしれないけど、彼はビッグシーズンを迎えるはずだ。そして、それが俺たちの街で実現したら最高だろう。そうなったら、まさに伝説になる」

ケガから時間が経つほどパフォーマンスが向上すると考えるのは決して的外れではない。その好例が、新たに大型契約を結んだランニングバック(RB)セイクワン・バークリーだ。2020年に膝の大ケガを負い、完全復活までに1年以上を要した。しかし、ロジャースのケースで問題となるのは、彼が40歳を超えた選手であるという点だ。23歳の若手や、34歳のベテランとは違い、加齢による影響は無視できない。

昨シーズン終盤のロジャースは時折、以前よりも機敏な動きを見せる場面があり、クロスビーの主張を裏付けるようにも思えた。しかし実際には、ヒットを徹底的に避けようとする姿勢が目立ち、ロングパスを通すのに苦しみ、プレー全体に違和感が漂っていた。グリーンベイ・パッカーズ時代にはおなじみだった“あっと驚くような”スローも、ジェッツではほとんど見られなかった。

たとえロジャースがNFLキャリアの18番ホールに差し掛かっているとしても、殿堂入りする前にもう一度バーディーを決められるかどうか試してみようとするチームが現れる可能性は十分にある。

「今年は万全の状態で最初からオフシーズンを迎える。だから俺の予想では、彼は素晴らしいシーズンを送ると思う」とクロスビーは言う。

レイダースはQBマシュー・スタッフォードの獲得を狙ったが、実現には至らなかった。ベテランQBを求めるヘッドコーチ(HC)ピート・キャロル率いるチームは、このオフシーズンに次なる候補としてロジャースに照準を定めるかもしれない。市場に出ているQBの選択肢が限られる中、40代のベテランにもチャンスが巡ってくる可能性は高い。ただし、ロジャースが引退という道を選ばなければの話だ。

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