WRカップのラムズ復帰は「最も可能性が低い」シナリオだと語るスニードGM
2025年03月06日(木) 15:11
ワイドレシーバー(WR)クーパー・カップがロサンゼルス・ラムズから“すぐに”トレード先を探すと告げられたと明かしてから約1カ月が経過した。
他チームとの契約がまだ成立していないにもかかわらず、ラムズのジェネラルマネジャー(GM)レス・スニードは現地5日(水)に、時間が経過してもオールプロに選出された経歴を持つカップの運命が変わる可能性はほぼないと明言した。
記者会見でカップが戻ってくる可能性について尋ねられたスニードGMは「そのシナリオはあるが、確率で言えば、それは最も可能性が低いだろう」と返答し、こう続けている。
「今日、その可能性はないと言っておきながら来週に彼はラムズの一員だ、なんてことは言いたくない。何が言いたいか分かるだろう? だが、私たちがやろうとしていることは分かってもらえるはずだ。私たちはトレード相手と、クーパーや自分たちにとっての次のチャプター(章)を見つけるために取り組んでいる」
カップのラムズでの物語が本当に終わったのだとすれば、それは間違いなく名作だと言える。その最も素晴らしいチャプターは2021年シーズンに訪れた。
全盛期にあったカップはそのシーズンにキャッチ145回、1,947ヤード、タッチダウン16回を記録し、レシーブ記録で3冠を達成。また、オフェンス部門年間最優秀選手賞に選ばれ、ラムズがシンシナティ・ベンガルズを下した第56回スーパーボウルのMVPにも輝いた。
しかし、その後の3シーズンはケガで18試合を欠場。2024年のトレード期限前に他チームがカップの獲得に興味を示した際に、ラムズはチームに最も長く在籍しているスター選手の1人を手放さず、1勝4敗と出遅れたシーズンにポストシーズン進出を果たしたことでその判断が正しかったことを証明した。
しかしながら、カップはシーズン終盤に年齢を感じさせるパフォーマンスを見せた。プレーオフを含む最後の7試合では、5試合で30ヤード以下、3試合でキャッチ1回以下にとどまり、タッチダウンを記録したのは1試合のみだった。
シーズン序盤に見舞われたハイアンクルスプレインの影響が残っているかは別として、ラムズはもうすぐ32歳になるカップと決別することが最善だと判断している。カップは2017年シーズンから通算でキャッチ634回、7,776ヤード、タッチダウン57回を記録してきた。
スニードGMは「私たちはクーパーと話し合い、トレード期限の時点で私たちが彼をトレードする意思があるかどうかを確認してきたチームがあったことも踏まえて、この1年を通じて検討することになると伝えた」と述べている。
「そして、今後については、両者にとって次のチャプターを迎える時が来たと感じている。もちろん、これまでのチャプターはどれも非常に実りが多く、影響力があるものだったけどね。何と言ってもスーパーボウルMVPのことが思い浮かぶし、あの夜、クーパーがフィールドにいなければ、私たちはチャンピオンになれなかっただろう」
カップは新リーグイヤーが始まる3月12日(水)の5日後に750万ドル(約11億1,699万円)のロースターボーナスを受け取る予定であるため、トレードはそれ以前に成立する可能性がある。
その時点までに解決策が見つかるかどうかについて断言はしなかったものの、それが目標とすべき日であることを認めたスニードGMは、次のように語った。
「もしこの状況に期限があるとすれば、そのロースター日は私たちが進めている物事の手順において重要な日となるだろう」
【RA】