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ジャガーズがWRクリスチャン・カークをリリースする意向

2025年03月06日(木) 15:45


ジャクソンビル・ジャガーズのクリスチャン・カーク【AP Photo/Reed Hoffmann】

ジャクソンビル・ジャガーズが新ヘッドコーチ(HC)リアム・コーエンの下、レシーバールームを刷新しようとしている。

ジャガーズがワイドアウトのクリスチャン・カークをリリースする意向だと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のキャメロン・ウルフが現地5日(水)に状況を知る人物の話を元に報じた。第一報を伝えたのは『ESPN』だった。

カークはこのオフシーズンに、明確なカット候補になっていた。その契約ではベースサラリーが1,550万ドル(約23億0,848万円)とされている一方、保証金はない。『Over The Cap(オーバー・ザ・キャップ)』によれば、ジャガーズはカークをリリースすることで、キャップを1,037 万ドル(約15億4,433万円)節約しつつ、1,365万ドル(約20億3,274万円)のデッドマネーを抱えることになるという。

ジャガーズは2022年にカークと4年7,200万ドル(約107億2,300万円)の契約を締結。当時、これはアリゾナで過ごした4シーズンに一度も1,000ヤード越えを達成していないワイドアウトに対しては、過分な契約だと見られていた。しかし、それ以降、ワイドアウトの契約額は爆発的に上昇。カークの契約も、当初考えられていた失敗にはならなかった。

ジャクソンビルでの初年度だった2022年にキャリアベストのシーズンを送ったカークは、キャッチ84回で1,108ヤードとタッチダウン8回をマークしている。この活躍によって、カークは選手として次のレベルに上がることができるというジャガーズの信頼を裏づけた。

しかしながら、それから2シーズンの戦績は、負傷によって衰退していく。2024年には8試合のみの出場となり、キャリア最低の379ヤードとタッチダウン1回にとどまった。

ジャガーズは記録的なルーキーシーズンを送ったスター選手のブライアン・トーマスJr.、ゲイブ・デイビス、パーカー・ワシントンをデプスチャートの上部に据えた状態で前に進んでいく。ジャガーズはフリーエージェンシーかドラフトの比較的早い段階で、より多くの武器を獲得するかもしれない。

30代のワイドアウトが多いマーケットで、28歳のカークは次の所属先を見つけるだろう。ただ、受け取るはずだった1,550万ドルでの仕事にはならないはずだ。カークは現時点で『NFL.com』が選ぶフリーエージェントトップ101の47位に入っている。

たとえば、アリゾナ・カーディナルス時代のヘッドコーチであり、ワシントン・コマンダースの現攻撃コーディネーター(OC)であるクリフ・キングスベリーとの再会には、意義があるだろう。WRテリー・マクローリンに加えてオフシーズンの間にディーボ・サミュエルを獲得したコマンダースだが、まだルーク・マカフリーと競えるような真のスロットレシーバーを求めている。

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