ニュース

ブロンコスが警察官への暴行容疑で逮捕されたOLBコーチのマイケル・ウィルホイトを解雇

2025年03月06日(木) 15:58


デンバー・ブロンコスOLBコーチのマイケル・ウィルホイト【Ben Liebenberg via AP】

元NFL選手のマイケル・ウィルホイトは警察官の顔を殴ったと告発されたことにより、デンバー・ブロンコスのアウトサイドラインバッカー(OLB)コーチとしての仕事を失った。

ブロンコスが現地5日(水)に発表した声明で、ヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは「組織として徹底的に話し合った後、マイケル・ウィルホイトと会い、決別することを決定したと伝えた」と述べている。

また、ペイトンHCは「私たちは彼に対する告発の重大さを認識しており、現時点ではこれが最善の行動だと考えている。マイケルがブロンコスに貢献してくれたことに感謝しており、彼が良い方向に進んでいくと確信している」とつけ加えた。

ウィルホイトは3月10日(月)に再び出廷し、検察官から提起される予定の告発内容を伝えられることになっている。

ウィルホイトは2月23日に警察官に対する第2級暴行の容疑で逮捕され、デンバー市内の拘置所に収監された。警察の宣誓供述書によると、ウィルホイトはデンバー国際空港の降車レーンに車を停めて無人のまま車を離れたという。そして、制服を着た警察官が戻ってきたウィルホイトに近づき、そのようなことをしてはならないと告げたとされている。

警察の宣誓供述書によると、ウィルホイトに黙れと言われ、胸をぶつけられたことを受け、その警察官はウィルホイトを押し返したという。その後、ウィルホイトは警察官の顔を殴って押し倒し、自分の車に戻った。ウィルホイトが車に乗り込んで走り去ろうとした際に、警察官はテーザー銃(スタンガンの一種)を使用している。

翌日の公判で、5,000ドル(約74万円)の保釈金が設定された際に、裁判官のアーニー・ベックマンはウィルホイトに対して次のように述べた。

「それらは何千人もの人々が空港で警察官に暴力を振るうことなくうまく対処している日常的なやり取りだ。日常的なやり取りが暴力的になったことは、裁判所にとって懸念事項となっている」

2023年にブロンコスのコーチングスタッフに加わった38歳のウィルホイトは、それ以前にもペイトンHCと共に仕事をしており、2019年から2020年にかけてはニューオーリンズ・セインツで守備アシスタントとスペシャルチームアシスタントを務めていた。また、2021年から2022年にかけてはロサンゼルス・チャージャーズでラインバッカー(LB)コーチを担当している。指導者になる前は、サンフランシスコ・49ersとシアトル・シーホークスのラインバッカーとして6シーズンにわたってNFLでプレーしていた。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


【RA】