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ベンガルズがDEトレイ・ヘンドリックソンにトレード追求を許可

2025年03月07日(金) 10:29


シンシナティ・ベンガルズのトレイ・ヘンドリックソン【AP Photo/Jeff Dean】

ディフェンシブエンド(DE)トレイ・ヘンドリックソンが、正式に新たなホームを探せるようになった。

シンシナティ・ベンガルズが、オールプロのエッジラッシャーであるヘンドリックソンにトレードを追求する許可を与えた。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが、現地6日(木)に情報筋の話を元に伝えている。

2017年のドラフト3巡目でニューオーリンズ・セインツに指名されたヘンドリックソンは、2021年にフリーエージェントとしてベンガルズに加入し、このチームでの4シーズン中3シーズンで、2ケタのサックを記録した。ヘンドリックソンはリーグトップのサック17.5回を記録して2024年を終えている。ベンガルズのディフェンシブフロントがランでも、安定したパスラッシュを実行することでも苦しんだにもかかわらず、ヘンドリックソンはこの年に初めてオールプロに選出された。

ヘンドリックソンのパフォーマンスを見たベンガルズファンたちは、このパスラッシャーとの契約延長が、チームのオフシーズンの優先順の上位にあることを願っていただろう。しかし、30歳のヘンドリックソンは、チームの長期的な計画にはもう沿わないようだ。そうする代わりに、チームはヘンドリックソンがかかわる取引で、できる限り多くのものを得ようとしている様子。ヘンドリックソンにはあと1年の契約が残っており、2025年のキャップスペースで1,866万ドル(約27億6,284万円)を占めつつ、ベースサラリーは1,580万ドル(約23億3,938万円)となっている。

保証金は残されておらず、過去2シーズン連続でサック17.5回を記録していることを踏まえると、エッジの補強を求めるチームにとって、ヘンドリックソンはかなり魅力的なトレード候補になる。ベンガルズはこのオフシーズンにヘンドリックソンをトレードすることで1,600万ドル(約23億6,863万円)を抑えることができ、ビジネスの面からすれば、チームにとっては理のある取引だと言える。

フットボールの観点から言えば、ベンガルズの守備陣にダメージを与える取引になるだろう。サム・ハバードが今週に入って引退を決めた中、ヘンドリックソンをどこかへ送り出すことで、ベンガルズは先発エッジラッシャーだった2人がいない状態で2025年を迎えることになる。ジョセフ・オサイとキャメロン・サンプルの両名もフリーエージェントになる状況で、ベンガルズのディフェンシブエンドのトップ2には2023年の1巡目指名選手であるマイルズ・マーフィ――最初の2シーズンをローテーションの役割で過ごした選手――しかいない状態となる。つまり、この春にその穴を埋めるため、尽力する必要があるということだ。

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