暴行容疑をかけられていたチーフスWRワーシー、さらなる調査を経て不起訴処分に
2025年03月09日(日) 11:36
NFLメディアが入手した拘置所記録によると、カンザスシティ・チーフスのワイドレシーバー(WR)ゼイビア・ワーシーに対する暴行容疑は取り下げられたという。
拘置所記録によれば、現地7日(金)夜にテキサス州ジョージタウンで逮捕されたワーシーは、ウィリアムソン郡保安官事務所で、家族または同居人の呼吸または血液循環を妨げたことによる暴行容疑で拘留されたとのこと。
その後、記録は更新され、ウィリアムソン郡地方検事局がこの件を不起訴とすることが示されている。
地方検事のショーン・ディックは土曜日に『Austin-American Statesman(オースティン・アメリカン・ステーツマン)』に対し、複数の証人と話し合った結果、“ウィリアムソン郡保安官事務所による捜査が完了するまで”今回の件を受理しない決定を下したと明かした。
ディック地方検事はオースティン・アメリカン・ステーツマンに送ったメールに「この件については引き続き調査を続ける。すべての不起訴案件と同様に、この件に関して新たに有力な証拠が出てきた場合には、その情報を考慮し、ウィリアムソン郡大陪審に提出する可能性がある」とつづっている。
ワーシーの逮捕を受けて、その弁護士であるチップ・ルイスとサム・バセットは土曜日にNFLメディアに提供した声明で次のように述べていた。
「われわれはワーシー氏の逮捕につながった申し立てについて認識している。ウィリアムソン郡の法執行機関と協力し、この申し立てに至った状況の全体像を把握できるように努めている。原告は不貞行為が発覚してから2週間にわたり、ワーシー氏の自宅から退去するよう何度も求められていた。この不貞行為については、私立探偵が証拠となる映像を持っている。原告は退去を拒否し、ワーシー氏に対するこの根拠のない申し立てを行う前に、何度も脅迫的な行為を繰り返していた。さらに、原告は住居内の部屋を破壊し、ワーシー氏の顔を引っかき、髪の毛の一部を引き抜いており、その証拠となる写真もある。インシデント発生時、ワーシー氏は警察に対し、原告を告発するつもりはないと話していた。われわれはウィリアムソン郡当局の徹底的な捜査がワーシー氏の無実を証明するものと確信しているため、今後も当局と協力していくつもりだ」
チーフスは訴えが取り下げられる前にNFLメディアに対し、声明で「状況を把握しており、情報を収集している」と明かしていた。
また、リーグもその時点で発表した声明で「われわれは本件について把握しており、チームと連絡をとっている」と述べたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが報じていた。
21歳のワーシーは2024年NFLドラフトでチーフスから1巡目指名を受けた選手だ。
ワーシーはルーキーシーズンに、チーフスのWR陣の中で最多となるレシーブ数(59回)、レシーブヤード(638ヤード)、タッチダウン数(6回)をマーク。また、フィラデルフィア・イーグルスに敗れた第59回スーパーボウルでは、レシーブ8回、157ヤード、タッチダウン2回を記録した。
【RA】