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トレード許可を受けるも「ベンガルズ以上にいたい場所はない」とDEヘンドリックソン

2025年03月10日(月) 14:52


シンシナティ・ベンガルズのトレイ・ヘンドリックソン【AP Photo/Jeff Dean】

シンシナティ・ベンガルズはディフェンシブエンド(DE)トレイ・ヘンドリックソンにトレード交渉の許可を与えたが、プロボウル常連のパスラッシャー自身が移籍を望んでいるというわけではない。

先週に開催されたチャリティーイベント“Brave Like Me(ブレイブ・ライク・ミー)”に、ベンガルズのジャージを着て出席したヘンドリックソンは、『WLWT』のオリビア・レイに対し、条件が同じであればシンシナティに残りたいと語った。

「オールプロ、プロボウルに選ばれることができた。ここまでの道のりは本当に素晴らしくて、このリーグ屈指の才能を持つ選手たちとプレーしてきた。ジョー・バロウ、ジャマール・チェイス、ティー・ヒギンズ、サム・ハバード、ローガン・ウィルソン、B.J.ヒル・・・名前を挙げればキリがない。テッド・カラスもそのひとりだ」とヘンドリックソンは話している。

「これまで築いてきた関係すべてに感謝している。どうなるかは分からないけど、ここ以上にいたい場所はない」

ヘンドリックソンは、契約最終年となる2025年に1,600万ドル(約23億5,824万円)を受け取る予定だ。DEマイルズ・ギャレットが4,000万ドル(約58億9,600万円)というクオーターバック(QB)以外で最高額の契約延長を結んだことを受け、NFLで最多サック数を記録しているヘンドリックソンも、市場のトップに近い待遇を求めている。

ベンガルズがヘンドリックソンにトレード交渉の許可を与えたニュースは、DEマックス・クロスビーが年平均3,550万ドル(約52億3,234万円)の契約を結んだ直後に報じられた。このタイミングは偶然とは言えないだろう。特に、NFLスカウティングコンバインでベンガルズの選手人事担当ディレクターを務めるデューク・トビンが発したコメントを考えればなおさらだ。

1年以上前から昇給を求めてきたヘンドリックソンは、他のパスラッシャーたちが高額契約を結ぶ中、今回のオフシーズンこそ自身も大型契約を勝ち取ろうとしている。

「フラストレーションを感じているわけではない。毎シーズン、自分の価値を証明するチャンスだと思っている」とヘンドリックソンは述べている。

一方で、ベンガルズはジャマール・チェイスをNFL最高額のワイドレシーバーにする必要があり、ヒギンズとも長期契約を模索しているため、チームはヘンドリックソンを贅沢品と見なす可能性がある。トビンが1月に語ったように、全員に高額の契約を提供することは不可能なのが現実だ。

【R】