タイタンズの元RBエディ・ジョージがボーリング・グリーン州立大学のHCに就任
2025年03月10日(月) 14:56
現地9日(日)、ボーリング・グリーン州立大学は元NFLランニングバック(RB)であり、テネシー州立大学のヘッドコーチ(HC)を務めていたエディ・ジョージを、ボーリング・グリーン州立大学ファルコンズの新たな指揮官として採用したことを発表した。
ジョージはNFLで4度のプロボウルに選出され、オールプロにも輝いた実績を持つ。オハイオ州立大学時代には1995年にハイズマントロフィーを獲得し、翌1996年にはNFL攻撃部門年間最優秀新人賞に選ばれた。
ジョージは過去4シーズンにわたってテネシー州立大学でHCを務め、昨シーズンにはビッグ・サウス・オハイオ・バレー・カンファレンスの最優秀コーチ賞を受賞。チームをカンファレンス優勝へ導き、フットボール・チャンピオンシップ・シリーズのプレーオフ進出を果たした。また、エディ・ロビンソン・ナショナル・コーチ・オブ・ザ・イヤーの最終候補にも選ばれている。
ジョージはボーリング・グリーン・ファルコンズ史上21人目のHCとなり、6シーズンにわたってチームを率いたスコット・レフラーの後任を務める。レフラーはフィラデルフィア・イーグルスのクオーターバック(QB)コーチに就任した。
ボーリング・グリーン大学の学長ロドニー・K・ロジャースは、ジョージがキャリアを通してフットボールだけでなく、幅広い分野で革新と成長を追求してきたことを評価している。
「エディは、当校のフットボールプログラムの勢いを活かしながら、その考えをここでも浸透させるために最適な人物であり、現在進化を続ける大学スポーツを盛り上げてくれるに違いない」とロジャース学長は声明で述べた。
「ディビジョンIのヘッドコーチとしての実績に加え、彼は学生アスリートの総合的な育成にも深い理解を持っている。スポーツ面だけでなく、人生においても選手を成長させる能力を備えており、彼のリーダーシップに期待している」
ジョージはフットボールの世界にとどまらず、俳優としてニューヨークのブロードウェイに出演し、ビジネス界にも進出。さらに、母校オハイオ州立大学やヴァンダービルト大学で非常勤教授として教壇に立った経験もある。今年1月には、シカゴ・ベアーズのHC候補として面接も受けていた。
ジョージが指揮を執る前、テネシー州立大学は4シーズンで1年平均3勝にとどまっていた。そこからジョージが立て直しを図ると、2023年と2024年に連続で勝ち越しを達成。2016年から2017年にかけて以来の快挙を成し遂げた。昨シーズンは9勝3敗を記録し、2013年以来最多の勝利数を挙げるとともに、全米ランキング19位に入った。ヘッドコーチとしての通算成績は24勝22敗となっている。
「この機会がもたらす可能性に、興奮と喜びで胸がいっぱいだ」とジョージはコメント。
「そして、カレッジ時代にフットボールをプレーしたオハイオの地に戻れることが本当にうれしい。チーム、コーチ陣、大学のスポーツ関係者、そしてボーリング・グリーン大学と地域の皆さんと会うのを楽しみにしている」
ジョージは2004年シーズンをダラス・カウボーイズで過ごし、2006年に現役を引退。NFLキャリアでは通算1万441ヤードを走り、268回のキャッチで2,227ヤードを獲得。総タッチダウン数は78回を記録した。2011年にはカレッジ・フットボール殿堂入りを果たしている。妻のタマラ・“タージ”・ジョージはR&BグループSWV(シスターズ・ウィズ・ヴォイシズ)のメンバーで、2人の息子がいる。
テネシー州立大学のアスレチックディレクターを務めるミッキー・アレンは、新たなHC探しを進めるにあたり、ジョージが築いたチームの土台に感謝の意を示した。新HCが決まるまで、アレンが暫定的に指揮を執ることになっている。
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