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トップランクのフリーエージェント、DEミルトン・ウィリアムズがペイトリオッツと4年契約

2025年03月11日(火) 08:58


フィラデルフィア・イーグルスのミルトン・ウィリアムズとカンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ【AP Photo/Kyusung Gong】

ニューイングランド・ペイトリオッツがフリーエージェンシーの初期にまたも大きな動きに出た。今回は体格に恵まれた選手がその対象だ。

ペイトリオッツが元フィラデルフィア・イーグルスのディフェンシブタックル(DT)ミルトン・ウィリアムズと年額2,600万ドル(約38億2,128万円)の4年契約に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが状況を知る人物の話を元に報じた。

この契約によって、『NFL.com』がフリーエージェントのトップにランクづけていたウィリアムズは、年棒ベースで3番目に高額の支払いを受けるインテリアディフェンダーとなる。これを上回るのは、カンザスシティ・チーフスのクリス・ジョーンズ(3,715万ドル/約54億6,199万円)とラスベガス・レイダースのクリスチャン・ウィルキンス(2,750万ドル/約40億4,308万円)のみだ。イーグルスでの多くのシーズンで、フルタイムの先発ではなかった選手にとって、破格の契約となる。

ペイトリオッツはカロライナ・パンサーズやアリゾナ・カーディナルス、ミネソタ・バイキングスといった、ウィリアムズ獲得に動いていたチームに競り勝った。

相手攻撃陣に突入する能力に長けたウィリアムズは、新ヘッドコーチ(HC)マイク・ブラベル、および守備コーディネーター(DC)テレル・ウィリアムズ指揮下のペイトリオッツにおいて、すぐに守備陣のインテリアの部分を補強するだろう。同じ日、この動きが明らかになる前に、ペイトリオッツはディフェンシブタックル(DT)デボン・ゴッドショウをニューオーリンズ・セインツにトレードに出していた。

イーグルスと共にスーパーボウルに出場したウィリアムズは、このオフシーズンのトップターゲットの1人になっていた。25歳のウィリアムズは、1シーズンのサック数が5回を超えたことはないものの、ポストシーズンでの活躍や運動能力、さらなる成長していくであろう才能によって、大型契約が見込まれていた。

サックを大量マークすることはない一方、『Next Gen Stat(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、ウィリアムズはQBプレッシャーで12.5%を記録しており、それが突破能力の証となっている。そういった選手が、フリーエージェンシーでふさわしい報酬を得るものだ。

元イーグルスDTであるウィリアムズがフリーエージェンシーを迎える上での一つの疑問が、ジェイレン・カーターやジョーダン・デイビスといった選手を擁するイーグルスを離れ、大金を得る選手になることができるかだった。すべてのダウンで活躍する選手としては、ランディフェンスの部分で成長することが必要になる。しかし、新DCのテレル・ウィリアムズがインテリアの突破者たちに求める資質には、合っていると言えるだろう。

ペイトリオッツには補強に投じる資金があり、フリーエージェンシーの初期で動くことに恐れを抱いてもいない。特に、昨シーズンに落胆の結果に終わった守備陣の刷新のためとなれば、なおさらだ。ペイトリオッツはコーナーバック(CB)カールトン・デービス(年額2,000万ドル/約29億3,945万円)、パスラッシャーのハロルド・ランドリー(年額1,450万ドル/約21億3,110万円)、そしてラインバッカー(LB)ロバート・スピレインらに、すでに大金を投じている。

ブラベル指揮下に入ったペイトリオッツで、ウィリアムズはオフシーズンの体制刷新における最重要パーツとなった。

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