ニュース

チャージャーズとOLBマックが1年26億円で再契約へ

2025年03月11日(火) 14:36


ロサンゼルス・チャージャーズのカリル・マック【Paul Jasienski via AP】

アウトサイドラインバッカー(OLB)カリル・マックがロサンゼルスに戻ってくる。

現地10日(月)、オールプロに3度選出された経歴を持つ34歳のエッジラッシャーが完全保証された1年1,800万ドル(約26億4,766万円)の契約でロサンゼルス・チャージャーズに戻ってくると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。その後、チャージャーズがマックの復帰を正式に発表している。

短期間の契約ではあるが、フリーエージェント(FA)期間が迫る中、マックの復帰はチャージャーズにとって大きな成果と言える。チャージャーズはすでに契約残額に見合うだけの活躍ができなかったOLBジョーイ・ボサをカットしているため、マックがより良い環境を求めて他チームに移籍した場合、エッジラッシャーポジションで厳しい状況に直面していただろう。NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区に戻る可能性があった中で、マックはロサンゼルスに残ることを選び、2024年の報酬より100万ドル(約1億4,710万円)少ないものの、金銭的な不安が一切ない契約を受け入れた。

プロフットボールの殿堂入りが確実視されているマックは、2022年3月にシカゴ・ベアーズからチャージャーズにトレードされ、カンザスシティ・チーフスの圧倒的な強さに対抗しようと補強を重ねているように見えるAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区に加入。ボサとのコンビは、チーフスのQBパトリック・マホームズに対抗する術を手に入れたのかもしれないと期待したチャージャーズファンに、相手クオーターバック(QB)を追い詰める素晴らしい光景を想起させた。

最終的には、理想とは程遠い結果となっている。マックを獲得した幹部は2023年シーズン終了後に解雇され、後任のジム・ハーボーHC(ヘッドコーチ)とジョー・ホーティスGM(ジェネラルマネジャー)は2023年シーズンに17回ものサックを記録したマックに減俸を受け入れさせた上で、残留を説得しなければならなかった。マックはボサと共にプレーし、ハーボーHCの下で新たな目標を追い求めるために、減俸を受け入れることに合意している。

昨季、マックとボサはついに10試合以上で共にプレーし、チャージャーズは粘り強さを発揮してワイルドカードラウンドに進出。マックとボサは2024年のオフシーズンに正しい決断を下したように思えた。しかし、その結末はヒューストン・テキサンズに大差で敗れるという残念なものとなり、チャージャーズが先週にボサをカットしたことで、エッジラッシャーコンビの両方をチームにとどめることはないという予想は現実となった。

マックは月曜日に正式な交渉期間が始まる前に昨シーズンと同じチームにとどまる方法を見つけた多くの選手の中で最新の例となっている。マックはチャージャーズでの4シーズン目に向けて準備を進めるはずであり、チャージャーズはマックが12年のキャリアで4シーズンを過ごした3つ目のチームとなる。

【RA】